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袖振り合う縁をも生かす人

昨日(12.29)、岡山和美先生からのかぶら寿司が自宅に届いた。彼女は、石川県立羽松(うしょう)高等学校の教諭をされている。

【本校の4つの特色】
①午前中のみの授業
一年間を通じて午前中のみの「4時限授業」を行う高校です。
午後からは放課となり、生徒はアルバイトや部活動に励んでいます。

②3年間での卒業も可能
基本的に定時制高校は4年で卒業となりますが、通信制課程での単位修得や各種技能・資格などの取得、高卒程度認定試験の単位認定などで、卒業に必要な単位数を満たせば、3年間での卒業も可能です。

③少人数による習熟度別授業
国語・数学・英語の3教科においては、各自の能力や適性に応じて、1クラスを2コースに分けて授業を行っています。

④実務教育の積極的な導入
実社会に役立つ「簿記」や「電子商取引」「ファッション造形」「フードデザイン」などの実務教育を、一つの教科として時間割に組み込んでいます。

この羽松高等学校は、定時制課程(午前部)の単位制高校だ。
学校の沿革は、昭和23年に石川県立羽咋高校の定時制普通科が起こりであり、昭和47年に羽松高校として独立したのだとか。

私は昭和43年に能登を離れ、金沢大学附属高校〜東京大学に進学した。
そんなことで昭和47年に独立した羽松高校のことは、今回の能登半島地震で中能登町に出向くことになった時、初めて知った。

それは、私が金沢から良川まで、七尾線に乗車した時のことだ。
偶然、鵜様道中の宿事務局長の道端弘子さんが津幡から同乗された。そのおり、彼女が羽咋駅に着く前に、「羽咋で降りて、これから羽松高校に行くんです」と仰って羽咋駅で下車された。それで、羽咋市に羽松高校があることを知った。

羽松高校のホームページを見ると、そのホームページのblog「学校日誌」に鵜様道中のことが載っていた。
「道端さんが羽咋で下車されたのはそういうことだったのか」と納得がいった。

【学校日誌】
鵜様道中にみる邑知地溝帯の歴史と文化めぐり

「地域の特色を活かしたふるさと教育推進事業」の一環として、邑知地溝帯と2つのミュージアムを散策しました。
バスの車中では、邑知地溝帯の歴史や千路の地名等について道端弘子氏(鵜様道中の宿保存会事務局)に説明を受けました。のと里山里海ミュージアムではシアターで花嫁のれんstoryを視聴し、副館長和田学氏から能登の豊かな自然と長きにわたる歴史、文化を発信し、里山里海の魅力について教わりました。

国重要無形民俗文化財「鵜様道中」の宿ミュージアムでは、道端弘子氏に「氣多の鵜祭」から、平安時代の頃から続いている"神の化身である「鵜様」"を七尾市から氣多大社に運ぶ鵜様道中のお話を聞いたり、鵜籠を背負う体験をさせていただきました。

最後に、能登國一宮 氣多大社で森川神主から、国の重要無形民俗文化財に指定されている「氣多の鵜祭」神事について説明していただき羽咋に誇りを感じることができました。

                   引用:羽松高校のホームページ

私と岡山先生との出会いは、10月5日の中能登町徳丸区の33年ぶりの曳山祭りの時だった。曳山の最中に徳丸で初めてお会いした。そして、また、その夕方に宿泊先だった御祖の里でのBBQでもお会いすることができた。
しかし、彼女とは片言くらいの会話しかしていない。

名刺を頂戴したので、1月25日の[OUEN Japan 信念会]のご案内のメールを、11月初めにBCCでお送りした。
2回目にお会いしたのは、12月19日での中能登スローツーリズム協議会との合同忘年会(餃子パーティー)の時だった。

岡山先生とは、このたった2回しかお会いしていない。それも、じっくりとお話ししたわけでもない。

OUEN Japan 信念会は、皆さんに能登を知ってもらいたいと思い、多くのOUEN Japan の関係者の方々にご参加いただきたいと思っている。300名を目途としている。
そして、今回のテーマは〜能登の復興、地方創再生の応援〜であり、能登で名刺を交換させていただいた方々には、「OUEN Japan はこんな風に能登の応援をしているんだ」ということを知ってもらいたいとの思いがあって、BCCで能登の皆さんにもメールをお送りしていたのだ。
勿論、中能登町からも多くの方々にご参加いただきたいと思うが、わざわざ東京まで来ていただくのも申し訳ないと思うところもあって、私からそれ以上プッシュしていなかった。

彼女は、BCCはインパクトがないからそのままにしていたのだが、12月の忘年会で私に再会したことで、11月に私がお送りしたBCCのメールを再度読み直して、それではOUEN信念会に参加しようと決めたと仰るのだ。

彼女は、OUEN Japan の銀行口座に会費をお振込みいただいたあとで、私に能登への熱い思いをメールしてくださった。

応援哲学を極めようと思っているこの私だ。私が、岡山先生の熱い思いに即反応しないわけはない。
私もすぐに返信メールをお送りした。私のメールに岡山先生も即反応されて、能登の冬の名物である"かぶら寿司"を、能登のお菓子も入れてお送りくださり、29日に小包が青山の自宅に届いたというわけだ。

岡山先生が仰るように、私もBCCはインパクトがないと思う。
昔から私をよくご存知の方はBCCのメールでも反応してくださる方も少なからずいらっしゃるが、そうでない方々が圧倒的に多い。だから、私は個別にお電話なり、メールなりするのだ(今回も年明けから、OUEN Japan 信念会の前日まで、私は"アヒルの水掻き"をする。このコツコツがなければ、そう簡単に300名の方々は参加してくださらない)。この私のまめさがあって、人さまは参加してくださるのだ。

下記の2つが、人と接するについての"私のモットー"である。

【人脈づくりの鉄則】
1.最初から見返りを求めない
2.自分が魅力ある人間になる
3.自分から情報発信する
4.礼儀やマナーを大切にする
5.こまめに連絡する
6.オンとオフを分けない
7.聞き上手になる
8.どんな人にも敬意を払う

【柳生家の家訓】
小才は、縁に出会って縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を生かさず
大才は、袖振り合う縁をも生かす

岡山先生は、この【人脈づくりの鉄則】【柳生家の家訓】を地で行っていらっしゃる。

私は仕事柄、いろいろな方にお会いするが、岡山先生のような人には滅多にお会いしたことがない。

この素晴らしい出会いをいただいたことを神に深く感謝したい。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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