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何度も何度も、稲盛哲学を血肉に浸透させる

稲盛和夫さんの著書をいくつか再読している。

『生き方』、『心。』、『働き方』、『考え方』、『稲盛和夫と福島の子どもたち「人は何のために生きるのか」』、『生き方入門 「何のために生きるのか」〜五木寛之&稲盛和夫〜』等々。

当然ながら、稲盛さんが語っていらっしゃることは全て同じことだ。
それでは一冊だけ読めばいい、それを何度も何度も読み直せばいいことなのだろう。
それでもいいが、私は、同じお話しでも別の本を読むことで、さらに想いが深まり血肉になると思って読んでいる。

今まで読んだ稲盛和夫さんの著書を書棚に並べていた。それらを再読しようと思ったのは、11月から東京と能登の2拠点生活をして、生活の全てと言っていいくらい、能登の復興、創生に第二生を賭けようと思うに至ったからだ。

昨日は、『考え方』〜人生・仕事の結果が変わる。どんな境遇に遭っても、ひたむきに人間を磨く〜を再読した。

一度きりの人生を
真に実り豊かで輝かしいものにするために

自らを正しい方向に導く「考え方」というものは、まさに闇を照らす光である。正しい「考え方」は、人生行路を歩いていくときに、素晴らしい人生へと続く道を示してくれる羅針盤となってくれる。

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

人の熱意や能力は、0点から100点まである。さしづめ、私は熱意はある自燃型人間だと思う。
能力はどうかと言えば、経営をする能力は全くと言っていいほど持ち合わせていないことを自覚している。しかし、人が好きであり、多くの人たちが私の周りに集まってきてくださる、そんな人集めの能力は人一倍あると思う。
自分の能力の凸凹を素直に見つめて、それをオープンにすることで、足らずは人さまのお力を借りて、人の和としての能力を高めていけばいい。
その点で考えると、私は、熱意も能力も高いと言えるのではないか。

稲盛さんが仰るには、「人生・仕事の結果は、この3つの要素の中で「考え方」が最も大事な要素である」と仰る。
この「考え方」とは、その人の思想、哲学という意味であり、理念、信念といってもいい。人生観、人間性、人間としての生きる姿勢といってもいい。そういうものを総称して「考え方」と呼ぶ。

この「考え方」は、「熱意」や「能力」が0点から100点まであるのに対して、「考え方」には、悪い「考え方」から、良い「考え方」まで、それぞれマイナス100点からプラス100点までの大きな振れ幅がある。

「能力」や「熱意」は高ければ高いだけいいのは言うまでもないが、それ以上に、自分の「考え方」がプラスなのか、それともマイナスなのか。さらに、その数値は高いのか、低いのかということが、人生や仕事の結果を大きく左右するポイントになる。

「考え方」がマイナスであると、「熱意」や「能力」は高くても、それにマイナスの、「考え方」がかかるのだから、その積はべらぼうに高いマイナスになってしまう。

人間としてのあるべき姿、原点に立ち返ることだ。

才能を使うのは「心」であり、「考え方」が自分の能力を動かしていかなければならない。
心を失い、能力だけがある人は、「才子、才に溺れる」ことになる。能力だけの才子は、必ず失敗する。成功は長続きしない。
ゆえに、人間として正しい、プラスの「考え方」を持って、「心を高める」ことに努めることが大切だ。

〜プラスの「考え方」〜
常に前向きで、肯定的、せ建設的である。皆と一緒に仕事をしようと考える協調性を持っている。真面目で、正直で、謙虚で、努力家である。利他的で、「足る」を知り、感謝の心を持っている。善意に満ち、思いやりがあって優しい。

惚れ惚れするような人になれ。

素晴らしい人生を送るために、正しく、清らかで、強く、純粋な「考え方」を持つことだ。
美しく高邁な人格を築き上げることが大切だ。

1.大きな志を持つこと
〜気高く、素晴らしい夢を描き、追い続ける〜
明朗、願望、信念

[信念]

「清らかな人間ほど、目の前の目標も、人生の目的も、穢れた人間よりもはるかに容易に達成できる傾向にあります。
穢れた人間が敗北を恐れて踏み込もうとしない場所にも、清らかな人間はは平気で足を踏み入れ、いとも簡単に勝利を手にしてしまうことが少なくありません」
(ジェームズ・アレン)

2.常に前向きであること
〜明るい心には、必ず幸運が宿る〜
進歩、懸命、自燃

3.努力を惜しまないこと
〜頑張ることを諦めない人に、真の充足感は訪れる〜
勤勉、向上、熱意

4.誠実であること
〜正しいことを正しいままに追究する〜
真摯、意志、勇気

5.創意を凝らすこと
〜昨日よりは今日、今日よりは明日、明日よりは明後日と改良改善する〜
完璧、挑戦、工夫

6.挫折にへこたれないこと
〜災難は天が与える素晴らしい贈り物〜
苦難、忍耐、積極

7.心が純粋であること
〜行動の成功は、その心の美しさによる〜
感謝、知足、反省

8.謙虚であること
〜自らを愛する心を抑える〜
克己、精進、無私

9.世のため、人のために行動すること
〜自己犠牲を厭わず、相手に尽くす〜
利他、貢献、調和

[利他]
"情けは人のためならず"と言われるように、優しい思いやりに満ちた心、行動は、相手に善きことをもたらすのみならず、必ず自分に返ってくるものです。

[貢献]
人の行いのなかで最も尊いものは、人のために何かをしてあげるという行為です。
人はふつう、まず自分のことを第一に考えがちですが、実は誰でも人の役に立ち、喜ばれることを、最高の幸せとする心を持っています。
人間の本性とはそれほど美しいものです。

最後に、稲盛さんは仰っている。

善き「考え方」は、自助努力による「自力」や周囲の人々の助けという「他力」をも超えた、偉大な宇宙のもう一つの「他力」を味方にすることができる。

能登の復興、創生の応援をするについて、善き「考え方」を持ち、「他力の風」を味方にして、10年〜20年〜30年の長丁場を乗り切って生きっていきたい。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)



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