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大連、旅順、ハルビン(哈爾濱)

9月3日(火)〜8日(日)の5泊6日で中国東北部の大連とハルビン(哈爾濱)を訪れる。
大連郊外の旅順にある二〇三高地は、日露戦争で祖父がロシアと戦った戦場であり、私は小学校に上がる前から祖父に耳にタコができるほどロシアとの死闘の話を聞かされていた。
ロシアに勝利して日本に凱旋する時は大連にも訪れたのだろう。祖父から、「大連の女性は大柄で美人が多い」と、何度も祖父が私に話していたのを、子ども心に戦争の話と同じくらい、強く印象に残っている。

祖父は89歳で他界したが、私も元気なうちに祖父の思い出の地を、一度この目で見ておきたいとずっと思っていた。
2年前、古稀に生まれ変わって、私はまだ第二生の2歳であり、まだまだこれから長い人生があるのだと思うものの、いつ何時どうなるか分からないのが現実だ。

副団長の黄さんはハルビンの出身であり、ハルビンから大連に出てきて日本のビジネスに関わることになった。
今回、彼女は大連とハルビンに一時帰国する。
黄さんから、「大連とハルビンに行きませんか。おじいさんの思い出の二〇三高地にもご案内します」とお誘いを受けて、「こんな素晴らしい通訳は2人とはいない。では、お世話になろう」と思い、急遽中国行きを決めたわけだ。

ビザの申請手続きは、3度に亙り東京ビッグサイトの中国ビザセンターに行くことになったが、何とかクリアした。

ネットで"大連"と"ハルビン"を繰ってみた。
いずれも旧満州(中国東北部)の大都市だ。大連のこともハルビンのことも私は全く何も知らない。いずれも歴史的に日本に馴染みが深い街である。大連には日本語学校が多く、日本語を解する人たちが多いとか。

大連からハルビンまで、日本の新幹線のような超特急が走っているらしいが、時間は5時間かかるのだとか。
東京⇄福岡は新幹線で5時間前後だからそれくらい離れている。以前は飛行機が飛んでいたらしいが新幹線ができて廃止されたのだとか(いかにも中国らしい)。

とにかく、祖父の青春の足跡を思い祖父に出逢う旅であるから、二〇三高地だけは外すわけにはいかない。あとは黄さんに全面的にお任せする。
黄さん、どうぞよろしくお願いします。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

[大連市]
中国遼寧省の地級市
大連市は、中華人民共和国遼寧省の南部に位置し、中国五つの「計画単列都市」の一つで、15個の「副省級都市」の一つである。
中国東北地方随一の港口・工業・観光都市であるのみならず、中国政府指定の東北アジア国際航運センターかつ、東北アジアの有数の国際金融・交通・物流センターである。

[203高地]
日露戦争の激戦地として知られる標高203mの丘陵地です。
一帯は旅順国家森林公園となっており、桜の季節になると地元の花見客で賑わいます。
ゲートを通ったあと、カートを利用すれば203高地の中腹まで行けますが、それより上は徒歩のみです。山頂には銃弾型の慰霊塔が立っており、203を中国語発音で漢字を当てた爾靈山(爾霊山)と刻まれています。名前をつけたのは漢詩が得意だった日本軍第三軍司令官の乃木希典。犠牲となった将兵たちの慰霊のために戦場周辺の弾丸と砲弾の薬莢を集め、1905年に鋳造を始め1912年に完成させました。また山頂からは旅順港、大連湾、遠くには黄海まで一望でき、観光客向けにお土産を売るお店もあります。

[旧日本街]
約40年続いた日本統治時代の大連は、その中核都市として発展し多くの日本人が住んでいました。昭和の名優、三船敏郎の父が営む写真館があったことでも有名です。
統治時代の影響が残る街並みは市内に点在しており、日本人にとって懐かしさを感じる場所といえるでしょう。まだ日本家屋が残っているところもありますが、戦後70年以上の歳月が過ぎ老朽化が進んだことで、大半は壊されてしまっています。
現在は高級住宅街、おしゃれなカフェ、レストランなどに変わりつつあり、だんだんとその時代の面影が消えてしまっている部分も。日本の過去と現在の交流を感じながら、今のうちに散策に出かけてみましょう

[大連人民広場]
大連の美しさを象徴する広場。中心には高さ27mの人民英雄記念碑が立っているほか、大連市人民政府や大連市公安局など人民広場を代表する歴史的建造物もあります。
人民政府前の道路では大連の名物、女性警官による手信号の交通整理が見られます。周辺には地元料理が楽しめるレストランやお土産ショップも点在しており、散策するのにぴったり。また夜になれば建造物のライトアップや噴水ショーで幻想的な雰囲気に。大連のシンボル的存在であるアカシアの木は、5月になると白い花を咲かせ、あたり一面良い香りに包んでくれます。また季節の花々や緑の芝生が広がり、市民が思い思いに過ごす憩いの場としても人気があります。

[ハルビン市]
中国黒竜江省の省都
ハルビン市(哈爾浜市)は、中華人民共和国黒竜江省に位置する副省級市。黒竜江省人民政府の所在地であり、黒竜江省の政治・経済の中心である。
2019年時点での市区人口は約709.3万人の大都市である。市域全体の人口は約1076.3万人。

[ハルビンってどんなところ?]
中国の北東、ロシアの近くに位置するハルビン。日本から直行便でおよそ3時間で行くことができます。「極東のパリ」と呼ばれ、アジアとヨーロッパの文化が交わる街。ロシアの影響を濃密に受けているため、ヨーロッパ調の優美な建築物を見ることができます。
1月は最低気温が-30℃と極寒の地であるハルビンですが、市内3箇所で開催されるハルビン氷祭りには国内外から数多くの観光客が訪れます。



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