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心身ともに健康な”百寿者”を目指す
12月26日(木)、NHKテレビで「あしたが変わるトリセツショー」を視聴した。この日のテーマは、「健康寿命の3つのポイント」だった。
全国の100歳以上の高齢者は、2023年から3000人近く増えて9万5000人あまりで、54年連続で過去最多となったことが厚生労働省のまとめでわかりました。
厚生労働省が公表した9月1日時点の住民基本台帳をもとにした国内に住む100歳以上の高齢者の数は、2023年から2980人増えて9万5119人で、昭和45年以降54年連続で、過去最多となりました。
性別でみると、女性が8万3958人で全体の88%あまりを占め、男性が1万1161人となっています。
100歳以上の高齢者(百寿者)は、昭和38年(1963年)には153人だったものが、昭和56年(1981年)に1,000人を超え、平成10年(1998年)に1万人を超えた。そして今年の令和6年(2024年)は95,119人。日本は人口減少社会であるが、当分の間、百寿者はどんどん増えていく。
その百寿者の中でも、人の世話に頼らず健康を保持して生きる百寿者が増加していってほしい。私もそんな心身ともに健康な百寿者にあやかりたい。
「100歳×100人 1万年の健康パワー」のトリセツ
遺伝だけじゃない!浮かび上がってきた3つのポイント
人生100年時代とも言われる、超長寿社会の現代。100歳の方々は、健康のために、
①「何を食べているのか?」
②「どんな生活習慣を持っているのか?」
③「日々、何を考えているのか?」
健康長寿の秘けつを徹底的に聞き出しました。
分析の結果、いつまでも健康でい続けるための、“3つのポイント”が見えてきました。
[食]
“100歳の島”で見つけた「老化を防ぐ食生活 ~食物繊維~」
[運動]
運動が続かない人におすすめ「ちょこ活 ~日常の中でちょこちょこ動く~」
[究極]
世界中の研究機関も注目する「究極の健康法 ~つながりを持つ~」
トリセツ01
老化を防ぐ食生活 ~食物繊維~
「100歳の島」で発見!「食物繊維」が老化を防ぐ!?
人口に占める100歳以上の割合が、全国平均の約2.7倍にも上る、鹿児島県・奄美群島。
島に住む100歳の方々の食生活を調査してみると、奄美の伝統飲料“ミキ”や“食べるみそ”などの「発酵食品」、島でとれる“野草”や“海藻”などの「食物繊維」の多さが見えてきました。
中でも、私たちが注目したのが、「食物繊維」です。
今回おこなった100歳×100人調査でも、よく食べるものとして最も多かった回答が、野菜や海藻、豆類などの「食物繊維」だったのです(100人中78人)。
実はこの「食物繊維」、ただお通じによいというだけではありません。
東京大学の孫輔卿さんらによれば、「“炎症老化”を防ぐ」という点からも注目を集めていると言います。
“炎症老化”とは、老化した細胞によって生じる「微弱な炎症(慢性炎症)」によって、さまざまな臓器の老化や病気が引き起こされる現象のこと。
食物繊維は、“腸内細菌のエサ”になることでも知られており、豊かな腸内環境を育むことで、炎症老化を防いでくれるのではないかと考えられています。事実、どんな栄養素がどれだけ炎症を防ぐかを調べた「食事性炎症指数」と呼ばれる指標でも、身近なものの中で最も抗炎症効果があったのが、「食物繊維」でした。
トリセツ02
運動が続かない人は…“ちょこ活”すべし!
驚きの“ちょこ活”健康効果!
「運動」が健康にいいことは分かっているけれど、なかなか続かない…。そんなお悩みを持つ方へ、100歳調査の結果から見えてきたのが、“ちょこ活”を意識することです。
“ちょこ活”とは、スポーツなどのハードな運動ではなく、掃除や洗濯・自転車や庭仕事など、生活の中で“ちょこちょこ動く”こと。
実はこれらが、フレイル予防※でも、大きな効果を持つことが分かってきたのです。
※フレイル:加齢により筋力・活力が衰え、介護一歩手前の状態になること
例えば、東京大学の飯島勝矢教授らがおこなった調査では、運動習慣がなくても、一定程度の“ちょこ活”をしていた人では、フレイルになるリスクを約45%も減らせることが分かってきました。これは、スポーツなどの“運動習慣”を持つ人たちにも匹敵するほどの効果です。
事実、今回取材させていただいた100歳×100人のうち、スポーツなどの運動習慣があったのは、わずか10人。一方、“ちょこ活”をしていた人は、84人にも上りました。一つ一つの活動は小さくても、積み重ねることで、大きな効果をもたらすのです。
トリセツ03
究極の“つながり”パワー
沖縄県で半世紀にわたり、100歳研究に身を捧げてきた鈴木信さん。
棚を埋め尽くすのは、これまでに調査してきた、1,000人以上にも上る100歳の方々のカルテです。
健康状態はもちろん、兄弟の数や血液型、味の好みに至るまで、徹底的に調査してきた鈴木さんですが、1,000人調査の末にたどりついた「究極の健康法」とは、“つながり”を持つことだったと言います。
鈴木さんは、調査の中で、沖縄に古くから伝わる「模合(もあい)」という文化に注目。
元々は金銭的な助け合いのために始まった文化ですが、そこには“つながり”を確かめ合うという大事な精神が根づいていることに気づいたそうです。
この“つながり”。
鈴木さんだけではなく、世界中30万人ものデータを分析した研究でも、「肥満」「運動」「お酒」「タバコ」などを上回って、寿命に最も影響を与える要素の一つであることが分かってきています。
カリフォルニア大学の研究では、つながりを増やしたグループで、「炎症」をもたらす遺伝子の発現が抑えられることも判明。東京大学の飯島勝矢教授らの研究でも、「社会的つながり」が希薄になることが、「フレイル(筋肉の衰えなど)」に至る最初のきっかけになることが分かってきたと言います。
健康な百寿者になるための3つのポイントは、①食と、②運動と、究極は③”人とのつながり”だと言う。
私の第二生は、能登の復興・地方創生の応援がミッションだ。そのためにも、健康で長生きする、少なくとも100歳現役が大前提になる。
①の食については、私は野菜はあまり好き好んで食べてこなかった。海藻が大好物なのだが、ニンジンが苦手だ。その他にも嫌いな野菜はさまざまある。ご飯にニンジンが入っているのがちょっと抵抗があるが、これは健康のためと思って喜んで食べることとしよう。とにかく、妻の言うことを素直に聞くことにしよう。
②の運動については、私の場合、ウォーキングだ。歩くことは全く苦ではない。その逆にウォーキングを愉しんでいる。義務感は全くない。
同年代がゴルフをしたり、旅行をしたりするのと同様、私はウォーキングだ。金もかからないし、お金には縁がない私にはちょうど合っている。歩く速度も時速4~5㎞ではない。その倍近くで歩いているようだ。2時間ウォーキングすれば、14㎞くらいは歩く。これからも、無理をすることなく、ウォーキングを愉しもう。
③の”人とのつながり”については、私の得意中の得意、独壇場だと自負している。私のビジネス&ボランティアは、人とのつながりがベースになっているからだ。そして、それは拡がることはあってもその逆はない。
72年間生きてきて、人さまそれぞれに合わせて距離感を取ることが少しづつ上手くできるようになってきたように思う。だから、ストレスはないわけではないのだが、思いよう、考えようでそれを上手く処理できるようになってきた。争ってもいいことは何一つないのだから、争わないことだと思うようになった。妥協をするのではない。相手が活きて、こちらも活きる”Win‐Win”を目指す。その落としどころを、妥協することなく本質志向で考え抜く。
どこまでできるか、まだ不安なところはあるが、そう思って活動していると、だんだんそのようになっていく。
人生は全て、ネバー・ネバー・ネバー・ギブアップだ。そして、心身とも健康な百寿者を目指して生きていこう。
不動院重陽博愛居士
(俗名 小林 博重)