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人望、人徳、信用、名望

馬齢を重ね、古稀を過ぎた。歳を取ったものだと思う。人生100年まであと27年弱。今から27年前と言えば、私は45歳だった。21年勤めた銀行を44歳で中途退職し、見果てぬ夢を追いかけて冬の日本海に飛び込んだ歳だ。それからアッという間の27年だった。きっと、これからの27年も同じことだろう。人生は走馬灯のように繰り返しながら過ぎていく。
しかし、失敗を糧にして成功への道を疾走するのがこれからの27年でありたいと思う。

100歳までのこれからの27年間(とりあえず100歳までを区切って生きていく)を如何に生きるか。おかげさまで、私は~能登の復興、地方創生~を持つことができた。古稀を過ぎてミッションを持つ人はそうはいないだろう。おかげさまで歳は感じているが、すこぶる健康である。
このミッションと健康を与え給うた天に、神仏に、深く感謝したい。

これからの人生を生きるに当たり、人さまのお力をお借りしないと成るものも成らないと、そのことを切に思う。そのためにも、心を高め、魂を磨くことを怠ってはならない。生涯に亙り、切磋琢磨し続けなければ、人は付いてきてくださらない。厚い人望こそ、事を成す最大のポイントである。

司馬遼太郎は、「竜馬がゆく」で、竜馬に言わせている。
「金よりも大切なものに評判というものがある。世間で大仕事を成すのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然に集まってくるさ」

勿論、金は大事だ。金がないとできないことはたくさんある。私は、この点では失格者である。しかし、その能力を高めることは、これからの人生で高いコスパを考えるとそれは無駄なことだろう。それよりも、私しか持っていない得手を生かすことに一点集中しよう。
評判(人望)は、お金以上に、事を成すのに大事なものだ。その評判(人望)とお金のバランス感覚を見失ってはいけない。

では、人望とは何か?幸せな人生を送るためには、これからどのように生きていけばいいのか?

【人望】
「人望」とは、多くの人がある人に対して寄せる尊敬や信頼・期待の心を指す言葉です。転じて「人望が厚い」とは、周囲から尊敬・信頼ができる人物として慕われ、高く評価されている状態を表します。

そのためこの言葉は、例えば「社長は彼の技術力の高さだけでなく、周囲からの人望の厚さも評価している」のように、組織の中でリーダーシップを発揮したり、一目おかれたりと良い人間関係を築いている人に対して使われます。

【人徳】
「人徳(じんとく)」とは、人に備わっている徳を意味する言葉です。「徳」とは、優れた品性や知性・人格のことです。ここから、優れた人柄で周囲から慕われている人に対して「皆を率いて難局を乗り越えられたのはひとえに部長の人徳のなせる業だ」などと表現します。
このように、人徳はある人に備わった品性・知性など内面に焦点を当てた言葉です。一方の人望は周囲から寄せられる信頼や尊敬を表現する言葉なので、両者の定義は異なるものの、人徳があると言われる人は人望も集めやすい関係にあると言えるでしょう。

【信用】
「信用」には、①信じて受け入れること、②これまでの実績や状況から相手の未来の行動を信任すること、という意味があり、「言葉巧みな説明でつい相手を信用してしまった」、「彼とは長い取引の歴史があり信用している」といった使い方がされます。
「信用」には「人望」と異なり周囲からの尊敬といったニュアンスはありませんが、人望の厚い人は周囲から信頼されているため、言葉や行動が信用されやすい傾向にあります。

【名望】
「名望(めいぼう)」とは、名声と人望があることを指す言葉です。「名声」とは世間的に知られた良い評判のことなので、人望のみならず広く知られる実績や功績がある状態を意味します。
具体的には、「彼は長年にわたり地域経済の発展に貢献してきた名望家だ」のように、地域社会や政治などの分野で長く活躍し、それが周囲にも認知された人を表現する言葉として使われることが多いです。

【人望の必要性】
①対人関係が円滑になる
②周囲と協力関係が築きやすくなる
③影響力を発揮しやすくなる

【人望の厚い人の特徴】
①誰に対しても公平に接する
②周りが見えていて思いやりがある
③誠実で約束を守る
④相手の意見を尊重しながら自分の意見を言える
⑤困難に対しても前向きに立ち向かえる

【人望がない人の特徴】
①自己中心的な思考や行動
②嘘をつく、約束を破る
③感情のコントロールができない
④すぐに他責をする
⑤人によって態度を変える

【人望が厚い人になるには】
①信頼を得やすい振る舞いをする
②感情コントロールのトレーニングをする
③傾聴力を高める
④無意識の偏見に気づき、対処する
⑤アサーティブコミュニケーションを学ぶ
*アサーティブコミュニケーションとは、意見の押し付けも主張の我慢もせず、相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えるコミュニケーションのこと
⑥EQを高める
*EQとは、「心の知能指数(感情知能)」のこと。
すなわち、
1.感情を認識し(自己認識)、
2.意図的に選択し(自己管理)、
3.目的を持って活用する(自己の方向づけ)能力のこと
共感力の活用とノーブルゴール(崇高なゴール)を追求する

人望、人徳、信用、名望を追求し続ける人生でありたい。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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