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デザイナー読書メモvol.12 ニューコンセプト大全 仕事のアイデアが生まれる50の思考法

珍しくアイデアの本を手にとってみました。
今回はいつものフォーマットではなく、紹介されている50の思考法の中からいいなーと思ったものをご紹介いたします!

4つのチャプターに分けて新しいアイデアの思考法を紹介しています。
chapter.1 「個人的」が生むニューコンセプト
chapter.2  「壁」を越える&壊すニューコンセプト
chapter.3  「逆」を行くニューコンセプト
chapter.4  「既存」を最高に活かすニューコンセプト


■Prototype for One
「ひとりのために」がみんなのために

身近にいる大切なひとりのために作ったものが、
実はみんなが欲しがっているものだった

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元々息子のために父が作った算数教材だったKUMON、常連客の注文から始まったカツカレーなど、意外とたくさんの事例があるこのコンセプト。
(私はラジオCMでお馴染みキミエホワイトを思い出しました。)
身近な人のことを考えて作ることで、愛がありストーリーがあるということ、小さくプロトタイプを作り改善を繰り返すことができるのが良いなと思いました!

■ストーリージェニック
万人受けする「インスタ映え」の先へ!

見た目は普通でも、その奥にあるストーリーによって、
価値の高められた「ストーリー映え」するもの

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「インスタ映え」に変わる「ストーリー映え」。例えば、写真のONOMICHI DENIM PROJECTは新品のデニムを尾道の様々な職業の人々(漁師、大工、住職、保育士や農家など)に履いてもらい、それぞれの職業特有の表情になった個性的な1点物のデニムを販売。定価以上の価値が付いた。万人受けはしないストーリーがコツ。ストーリーだけ立派なのもやりすぎるとダメで、そういった意味では嘘をつけないヒストリージェニックも注目!


■ミラクルワード思考法
アイデアを産む魔法の言葉

言葉をプラスするだけで、アイデアが広がるマジックワード

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マジックワードをつけるだけで新しいアイデアが生まれるかも?
例えば、「泊まれる」 泊まれる本屋、泊まれる水族館、泊まれる学校、泊まれる演劇など。普段は泊まれない場所に泊まれると…?と思うとワクワクしますよね。他にも、「〜コン」「エクストリーム〜」「〜担当大臣」「行列のできる〜」「学べる〜」などなど。ミラクルワードカード欲しいですね。。


■無のチャンス
ゼロの価値を再発見!

「無」だからこそ、面白い。「無」だからこそ魅力的。
そんな底知れぬパワーを持つ「無の」探し方。

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「無」に目を向けることで思いがけないチャンスがあるかも。例えば、写真はアメリカで毎年行われている「バーニングマン」というフェスティバル。
普段は人間が全く生活していない砂漠に、1週間かけて小さな都市を形成し、終わりとともに元の砂漠へ戻すという祭り。この砂漠は電波も届かない、水道も電気もない、外界と遮断された完全に「無」の場所。この無が神聖な魅力を作り出しているのかも。


■類人猿コミュニケーション
絵文字の世界的ブームには秘密がある

絵文字が言葉を越える時代がやってきた

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この頃、ヒトの感情を言葉や理屈抜きでダイレクトにコミュニケーションする傾向があるのではないかということを「類人猿コミュニケーション」と定義。例えば、ドミノピザが行ったTwitterに絵文字を投稿することでピザがオーダーできる施策など直感的な象形文字である絵文字はグローバルなコミュニケーションツールとして今後も広がるのでは。
画像の「嬉し泣き」の絵文字は世界的に最も使用されているらしいです。意外!

他にもたくさんの面白い切り口や考え方、今の時代に即したアイデアがあったのでとても面白く読めました!
業務でアイデアを求められたときにパラパラ見返すとさらに良さそうです。

B面を持ったチームというのがそもそも面白くて良いですよね。
自分のB面も育てたい!


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