自分の思う通りにしたい人「自己愛性人格」
〜偏りを魅力に変える基礎講座「自己愛性パーソナリティー」〜
人と関わる仕事をしている人は、人が好きで、困っている人を見ると、放っておけないタイプの人が多いです。
そういう人には、自然と人が寄ってくるので、世の中にはいろんなタイプの人がいることを、経験の中から知ることになります。
時には、よかれと思ってしたことが仇になり、傷つけられることも人一倍多くなるでしょう。
でも、怖がらないでくださいね。
その繊細さを武器に、もう一歩踏み込んで、理解することに挑戦してみてください。
人の振る舞いには、必ず理由があります。
相手を理解することで、自分の身を守れるようになるし、”困ったさん”の偏りの陰に隠れた、才能や魅力を引き出すことが出来るようになります。
パーソナリティーのパターンは、全部で10タイプに分けられます。
今回は「自己愛性パーソナリティー(自己愛P)」について解説しますね。
自分中心に世界が回るタイプ
自己愛Pが強い人は、自分を特別だと考えていて
現実離れした願望を持っており、大成功を夢見ています。
リーダーとなるべき人は、誰もが持っている要素です。
(むしろ持っていないとリーダーには不向きだと思います)
ところが、世の中にはリーダーとして成功していく人と、そうではない人がいます。
その差は、本人の成熟に向けた努力であり、「幼さ」の強度にあると思われます。
「幼さ」が強く残ってれば、偏りが強くなります。
ここでいう幼さとは、発達心理学でいう発達段階を意味しますでの、
詳細は下記を参考にしてみてください。
(関心が常に自分に向いていて、自分の感情を取り扱う苦手さを持ちます)
偏りが強くなると、せっかくの魅力ある要素が悪い方向へと転がり始め、周囲を困らせるようになります。
その特徴をあげてみたいと思います。
よかったら、幼児の特徴と照らし合わせながら読んでみると、幼さの意味が分かると思います。
【自己愛Pの偏りが強くなると】
■自分に都合よく他人を利用する
■賞賛は大好きだけど、少しでも批判されると激しい怒りを覚える
■他人を犠牲にしても心が痛まない
■献身的に尽くされても感謝を覚えることはない
■些細なミスや思う通りにいかないと、自分に非があっても責任転嫁し、周りを攻撃する
■欠点を指摘されると、想像を絶するほどの激しい怒りを覚え、相手を集中攻撃する
■利用価値のある・なしで人を査定し、遠慮なく切り捨てる
■思いやりや共感のなさから、人が離れていくことがくり返される 等
血の通った心の温かいリーダーを目指す
人から慕われ、信頼されるリーダーに共通するのは「包容力」です。
厳しさを持ち、それでいて「許す」「受容する」ことが出来ると、人としての奥行きが生まれ、人が慕って止まない真のリーダーになれるのです。
偏りの強い”困った自己愛Pさん”には、このあたりのことを理屈で伝えても逆襲に合うだけで、決して心には響きません。
どうすればいいかというと、尊大で、かつ傷つきやすい特徴を踏まえ、控えめに、控えめに、賞賛者・崇拝者である立場を崩さず、伝えるようにします。
例えば「あなたの素晴らしさがもっと多くの人に認められるように、〇〇されると、華々しい功績を手に出来るはずですよ」
「がんばって〇〇して、この苦しい状況を打破したあかつきには、本にして多くの人に伝えましょうよ」などなど。
偏りが強くなってしまったこのタイプの人には、賞賛し続けてくれる人が不可欠です。
実際に努力家なので、能力の高い人がほとんど。
その能力を社会貢献に活かせたら、多くの人に喜んでもらえる力を発揮できるのに、なんてもったいない!と思うのです。
万が一、いじめやパワハラ、ロジハラを受けたり、不当な人権侵害が行われた時は、第三者(法的な立場の方もOK)に介入してもらうことが大切です。
ダメなものはダメ!と毅然とした態度が重要です。
それは、相手がお客さまや保護者であっても同じです。
そのためには、細かい記録や証拠を残しておくことも重要になります。
鶯千恭子(おうち きょうこ)
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