πがないよ?📘計算は公式に沿って!
πがないよ?
「円の周の長さが10cmの半径は何㎝でしょう?」
この問題を出すと解けない人が多数( ノД`)ヤッパリ…
一般の問題では円周の長さは「◯π」で表されます。
「円の周の長さ10π㎝のときの半径は何㎝?」
ちなみにこの問題は
半径をrとすると,周の長さは
直径×円周率⇒2r×π→2πr
ここで2πr=10πの両辺を2πで割って
答えは5㎝!
今回,文頭で述べた問題を公式に当てはめると
2πr=10となり
この両辺を2πで割って
r=5/π
答えは5/π㎝!
半径の方にπが出てきますね
確かめ算をしてみましょう
5/π×2×πを計算すると10で合っている…
実際,周の長さが整数であっても,何も不思議なことではないですね。普段見慣れない,このような問題は「基本に沿ってルールー通り計算すれば,問題は解ける!」ということを確認できるので,考えてみる価値はあると思います。
数学に限らず,私たちは「困難に直面」すると,基本を忘れてしまいがち。他の方法で問題を解決しようとします。ルールに従う以外,解く方法はないのに。特に,自分が体験したことのない場面に遭遇すると,普段の自分を見失ってしまうことも。
裏を返せば,「新しいことに挑戦すること=基本の大切さを再確認すること」と言えるのかもしれません。「初めてのことだから,今までにないような特別なことをしなければいけない」と考えてしまうと,背伸びしたり自信を失ってしまったり,さらには他の人の意見を鵜吞みにしてしまったりと,本来持っている自分の本当の力を抑えてしまう。新しいことだからこそ,雑音に惑わされず,基本に沿って丁寧に課題に向かっていけば,自分自身の個性を最大限に発揮しながら道を開いていくことができるのではないでしょうか。「挑戦するたびに基本を身に着けることができる!」と分とかっていれば,一歩を踏み出す勇気もフツフツと湧いてくるはず!!
〈おまけ〉
「円」とは面白いものですね~。
①直径:円周の長さ=1:π
②半径×半径×π=円の面積
※②の面積の公式を掘り下げて考えてみます。
円の面積をS,その半径をrとします。
「S=r×r×π」の右辺を,「r×πr」と分け方を変えてみると…
rは半径,πrは円周2πrの1/2。
つまり,縦の長さr,横の長さπrの長方形の面積と一緒!円の面積と長方形の面積の関係は??