詩｜満月

目に滲むと　あふれないように
深呼吸して　とどまるけれど

出し切っても
いいんじゃないかな
いつか止まるから

胸の波に　のみこまれないように
色んなほうから　見ようとするけど

おろおろするのも
いいんじゃないかな
私らしくて

夜空に浮かぶ　月を見あげると
何故だかぼろぼろ　こぼれるけれど

ぜんぶ流せば
いいんじゃないかな
あの満月のせいにして