白に溶けていく
上 見れば 虫っこ
中 見れば 綿っこ
下 見れば 雪っこ
北東北の わらべうた。
祖母が歌ってくれた。
歌とおなじに降る雪。
視線をあちこちに変えては
見つめていたものです。
上を見るのが好きだった。
おちてくる雪を見ていると
体がのぼっていくような
空に溶けていきそうな
そんな感覚になれたから。
* * *
年末年始のふるさと。
雪景色があふれる。
そして近所の川。
白鳥を探すけど会えず。
昔はよくここに来ていた。
庭から川のほうを見る。
もくもく雪かきする横で
はしゃいでしまってスミマセン。
でもやっぱり好きなんだもの。
あとは何をするでもなく
一緒に食べ テレビを見て
毎日 朝までぐっすり。
戻る前日、雪だるま作り。
ふと懐かしい鳴き声がして見上げると
空に白鳥が三羽。会えてよかった。
* * *
ずっと見送る。
あの白に溶けるまで。
ありがとう。
またね。
これだけのために 初YouTubeです♪