好きなこと。
エッセイが好きだ。
私にとってエッセイと漫画とアニメは同じくらい大切なお友達だ。眠れない夜はベッドで好きなシーンを読んで、けらけら笑って眠る。傷ついたら前に元気づけてもらったページをめくり、いったん涙を流す。作者が怒りをぶつけている項に矛をもって参戦する。
幼少期から読書が好きであった。が、ジャンルと文調には並々ならぬこだわりがある。
さくらももこ先生のせいである。
ちびまる子ちゃんの大ファンだった私は書店で何気なく置いてあったさくらももこ先生のエッセイをどうしても買ってくれとねだり、没頭した。たしか”あのころ”
喜怒哀楽全てが詰まっている一冊であった。両親にとって、ハードカバーを抱えてわらって泣いて怒り、作者の悲しみに心を痛めている6歳くらいの娘はさぞ、気持ち悪かったと察する。
異様な没頭ぶりに心配した両親に勧められ、小学生文庫?的なものを読んだりもしたが、つまらなかった。文章に感情がこもっていない感じがした。説明書みたいな感じ。
つまるところ、エッセイは好きな人ならば読みたい(文調関係なく)、小説は文調が合う作者の作品を読みたい、実用書はできるだけ読みたくない。これが、今の私の気持ちである。
ちなみに、さくら先生のエッセイを読むようになり私の作文の成績は爆上がりした。体言止め、倒置法、行間の開け方など様々なことを先生から学んだ。
自分の子供がある程度漢字を読めるようになったら、まず”あのころ”を一緒に読みたいと、おもう。