トマトアドベンチャー 〜思い出の作品〜
2002年にゲームボーイアドバンスで発売された「トマトアドベンチャー」
幼い頃学校から帰って速攻でGBAのスイッチを入れていた頃が懐かしい…
今回はこの「トマトアドベンチャー」について書いてみようと思う。
※ネタバレ含みます。嫌な方はブラウザバッグ推奨です。
・はじめに概要
ジャンルはRPG
基本1人用のゲーム
プラットフォームはゲームボーイアドバンス
子供のために国「ケチャプー王国」では、トマトを食べられない「ドロッパーズ」が辺境のコボレー村に住まわされている。
トマト記念日には一週間だけ村の外に出られるということでガールフレンドの「パサラン」と一緒におもちゃ探しに「オモチャの遺跡」へ向かうが、ガールフレンドのパサランが謎の円盤にさらわれてしまう。
助けるにはトイパーツを集めて王国の中心にそびえる「ギミックパレス」にむかい国王「アビーラ」を倒さなければならない。
パサランを救うため、デミルは親友からもらった「ギミック」を駆使して、6人の「スーパーキッズ」を倒して「トイパーツ」を集める冒険に出発する。
・子供向け?設定が意外と怖い…
この「トマトアドベンチャー」、
ビジュアル的にはとてもポップで可愛らしい感じで子供向けかな?
と思い込みそうですが、意外と設定がブラックで怖いです。
1.世界の裏設定が怖い
この「ケチャプー王国」、一見こどもの国という平和そうな国ですが、
”大人”はいないのかという疑問が出てくるかと思います。
答えは”いません”
なぜなら子供と大人の戦争で大人は負けてしまい、負けた大人たちは全てモンスターに変えられてしまったからです…
これは「本当に?」って思いました。
そんな設定つけたら子供が怖がって買わなくなるんじゃない?
でも今になっては良いスパイスになっているなと思っちゃいます。
ちなみにこれ、序盤の村で知ることができます…
2.セーブデータを消されかけた
これはストーリーの途中で起こることなのですが、
やったことある人なら最初は焦ったはず…(自分はゲームを投げ捨てました)
あるワンシーンで捕まっている「パサラン」に敵キャラがミニゲームを持ちかけるんです。
ここからはうる覚えなのですが、10秒以内にBボタンを1000(1万かも)回
押せと言われ、失敗したらこのセーブデータを消去すると言われます。
当時の私は「まっさか〜w」と適当にやっていました。
もちろん失敗したのですが、そしたら急に画面が白くなり、中央に
「セーブデータを消去しています。」と出てきた覚えがあります。
すぐにゲーム画面に戻って嘘だということはわかったのですが、
当時の私には刺激が強すぎました。
このようにプレイヤーに直接関わってくるシステムは好きなので、
今になってはいい思い出です。
3.ステージのビジュアルが怖い
これは特定のステージになるのですが、
「タルタルバレー」というステージのビジュアル全てがキモ怖かったです。
このステージのコンセプトは「ホラー」っぽくてステージギミックが目玉だったり、敵も子供向けか?と思わせるデザインでした。
このステージだけ親にやってもらった記憶があります…w
・ここが良い!ポイント
かなりブラックな面が多い「トマトアドベンチャー」ですが、
それでもハマっちゃうほどの魅力的ポイントが多い作品でした!
1.まず、バトルシステムが面白い!
この「トマトアドベンチャー」バトルシステムがまあ面白い!
ターン制で「ギミック」なのですが、攻撃する際にミニゲームが挟まるんです。
ミニゲームはボタンを連打したり、タイミングよくボタンを押したり、出てくる宇宙人の数を数えたり…とにかくいろんな種類のミニゲームがあって、戦闘がだるくならないんです!
しかもミニゲームを成功するとダメージが多く入り、失敗するとダメージが少なく入るので、真剣になるんですよ。
ミニゲームが苦手な人も大丈夫!
難易度を設定できるので(難易度を下げるとダメージ量下がります。)詰まることはないでしょう。
「ギミック」は自分で好きなものを4つ設定できるので、自分好みのデッキを作れます。
ちなみに私のお気に入りギミックは「かみかみ」というワニの形をしたギミックです。
2.キャラクターの個性が強すぎる
主人公の「デミル」と仲間たちはもちろん、途中で出てくるモブキャラたちも面白い!
優秀なギミック職人だが性格が歪んでいるギミック職人
突如現れては消える親友
他にもNPCだけど喋ると癖があるキャラクターなどもたくさんいて、
ストーリーが全然進まないこともしばしば…
でもこういう細かいところまで面白さが行き届いている作品は思い出に残ろやすいです。
3.BGMがいい!!!
ほんっっっっっっっっっっっっっっとにBGMがいいです!!!
戦闘BGMなんかは敵のターン、自分のターンで曲が変わったり
細かいなぁと感心しました。
一番のおすすめは「空飛ぶベイベー」です
(歌詞もいい…)
下にYouTubeのリンク貼っておきますので聞いてみてください!
・最後に…
今回は初記事ということもありますので、短めで終わらせていただきます。
この作品はゲームクリア後に次回作を匂わせる演出があったため、
これは次回作も確定か!?と期待していたのですが、開発元の
「アルファドリーム」は倒産しその夢は潰えました…
こんなに素敵な作品の次回作を拝めないのはとても悲しいです。
ですが、私の心の中には「トマトアドベンチャー」の思い出がたくさんあります。
その思い出を大切にしていきたいと思います。