億を売る妻 No.11 商売を継続する道を選ぶ
妻が商売を始めてからも、
相変わらず貧乏生活は続きました。
妻は食品は激安スーパーで買い込み、
食事は閉店間際の見切りの惣菜を買い、
お酒は1.8リットルの紙パックをチビチビ飲んでいました。
休日お昼は決まって安上がりな、
焼きそばを食べました。
私が休みの日のほとんどは、
妻の買い付けに同行して、
仕入れ先を探しまわりました。
それでも何とかやっていっていたのですが、
また新たに問題が起こったのです。
それは妻の二人目の妊娠が発覚したのです。
妻が商売を始めるキッカケができ、
いよいよこれからという時に、
出産と子育てを優先させなければならない、
状況になってしまったのです。
私も赤ちゃん二人の子を育てながら、
商売を続けるのは難しいのでは無いかと思いました。
妻にこれからどうして行きたいのか
尋ねたところ、
「あんたの家で同居させてもらおうか?」
と言い出したのです。
育児と家事を私の母親にまかせれば、
自分は商売にかける時間が逆に増やせると思ったのでしょう。
ピンチをチャンスに変えようとしたのです。
妻の中では
のです。
私はもちろん私の両親も、
同居はしたく無かったのですが、
妻に説得される形で、
とりあえず半年と言う約束で、
実家に住む事が決まりました。
妻は