課題解決思考と、イノベーションと。
久しぶりのデザインっぽい話です。
結論無いし、まとまってないので、お暇な方はどうぞ。
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「デザインとは、問題を見つけると同時にそれらを解決するものだ。」
Bryan Lawson
デザインは課題を解決するもの、というのはよく言及される話です。
確かにデザインの様々な考え方や手法は、課題を解決することに有用で、デザインが最もバリューを発揮できるのはこの点であると思います。
顧客の抱える、顕在的だったり、場合によっては無自覚な課題を引き出し、解決することは、デザインの、また、それを生業とするデザイナーの得意分野であることは間違い無いでしょう。
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ただ、課題があるから解決するというだけでは、なし得ないことも多々あるとも思っていたりもしています。
顧客が不便に思っていること、不便とは思っていないけれど改善ポイントがあることを、デザインで良くする、というのは課題解決思考でうまくいく気がするのですが、
本当に新しい価値を指し示す、提供する、タイトルに書いたいわゆるイノベーションを引き起こすには、この思考がむしろ邪魔になることもあるのではないか、という思いがあります。
インサイトを探るだけでは真に新しいものは生まれないのでは無いだろうか、ということです。
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ネットサービスだけに限ってみても、TikTokって何のニーズを満たしたから流行ったんだろうとか、Twitterって初期の設計がプラットフォーム化を見越したものだったのか、最近話題のClubhouseはどういうユーザー層の欲求を満たそうと作られたものなのか。
ニーズを深ぼっていって、こういうサービスが生まれ得るのか、という疑問があります。
上の例だと、共通してコンテンツはユーザーに任せる、というのはあるものの、何か明確な課題意識があって、それを解決しよう、というところからは遠い気がしています。
やっていることはシンプルなことができる「場の提供」であり、必ずしもユーザーの課題に寄り添っていないと思うのです。
ですが、ネットの楽しみ方を根本から変えるインパクトがあります。
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これは余談ですが、課題解決思考は、デザインの価値があまり評価されていない(と思われる)日本の方が逆に根強いような気もしていて、革新的なアイデアが出づらくなっている要因の一つではとも思っています。
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Appleしかり、Nintendoしかり、スターバックスしかり、単純にプロダクトの新しい価値を「提案」した結果、成功を収めている企業はあり、
真のイノベーションは、課題解決の地道な積み上げではなく、強烈な「提案」によってなされるのではないかな、デザイナーは必要に応じて、「課題解決」と「まっさらな提案」を柔軟に変えると、より良いアウトプットができるのではないかな、と思った次第です。
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今日は会社で経営合宿的なものがあったり、外部のデザイナー組織のメンター的なことをやったりして思うところがあったので、結論ないですが思ったことを雑に書きました。
それではまた!
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