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バットシグナルの下でマクドナルドを食べる


バットシグナルを買う

この前の土曜日、新宿バルト9で「鬼太郎誕生 ~ゲゲゲの謎~」を観に行った。(この映画の感想についてはこの記事では書かないが、めちゃくちゃ面白かった、2023年のベスト5にピッタリ入るくらいには。映画の黒幕の下劣な誘惑に対して返した水木の一言はくぅ~!と痺れたね。)

新宿バルト9の下には駿河屋がある。ここにくるとなぜか何かを買わなければならないという衝動に駆られてしまう。以前きたときは、ラーの翼神竜のでっかいフィギュアをたまたま見つけてしまい2万円弱で買った。帰るときにすれ違う人が全員グールズに見えて、ラーを奪われないよう必死に帰った。家に飾ると思ったよりも大きくかなり満足した、時々眺めてはご縁がありますようにと拝むようにしている。2023年買ってよかったもの1位、ラー。

非常に金ぴかでイイ…
隣にはアマゾンズドライバー、これも衝動で買った。

ゲゲゲの謎を見た後も購買欲に駆られ、最初はトゥーンブルーアイズのちっちゃいフィギュアにしようと思った…だけど、ユートニウム博士は見てはいけないものを見つけてしまった、それは…バットシグナル…!(パワーパフガールズのOP)映画「ザ・バットマン」のバットシグナルを見つけた自分はこんなの絶対だめだと思いつつ手を伸ばしてしまい、あれよあれよと買ってしまった。値段は1万5千円。もう2度と駿河屋に行かない。

バットシグナルの使い道

とはいえ、買ってしまったからには買った理由を考えて、買った自分を正当化しなくてはいけない。(こういう買い物に理由付けこそ必要ないかもしれないが、色々節約しないと思っていた矢先の出来事だったので…)まず初めに思いついたのは、間接照明としての使い道だ。今の自分の部屋の照明にはなぜかリモコンがなく、部屋をまっくらにした後に本とか読もうにも暗すぎる、部屋の明かりを着けようにもベッドからでなくちゃいけなくなるので、まぁまぁ不便だった。このバットシグナルを枕元におけば間接照明になるので、部屋の明かりを落としてバットシグナルを焚けば、何かをするときにちょうどいい。試してみると、う~ン微妙だ。本を読むには照明がちょっと暗すぎるし、スイッチもつけづらい。まあもともと照明が目的の商品でないので仕方ないんだが。

さびがスチームパンク感もあっていいよね…


希望の象徴

次に思いついたのは、バットシグナルの下で食事をするという試みだ。もはや意味不明だが、バットシグナルの下で何かアクションすることでゴッサムシティの住民のような気持ちになれるのではないかと考えたのだ。ゴッサムシティはめちゃ治安の悪い町なので、汚い飯を食べてもゴッサムシティにいる気分になれば楽しめるのではないか…と

バットシグナルの下で鮭カマのバター白だし焼きを食べる。

鮭のバター白だし焼きを作り、バットシグナルの下で食べる。この時間はスマホなどを見ずに料理とバットシグナルに集中する。鮭を食べてすぐに白だしを入れすぎたことに気づく、しょっぱいなこれ。まあでも、食べれるおいしさだなと口にしていき、時々天井のバットシグナルを見つめて、ふと思う。ゴッサムシティでは和食は食べないよな、食べるとしても鮭のバター白だし焼きではないよな。バットシグナルは鮭のバター焼きとは合わない、そんなこれまでもこれからも誰も思いつかないようなことを考えつつ、次にゴッサムシティにふさわしい食べ物はなんだろうかと考える。試しに「ゴッサムシティ 名物」で検索しても何も出てこない、ウェインエンタープライズ監修のバットまんじゅうとか売られてたら絶対買っちゃうけどな。アメリカの治安の悪い食べ物なら一旦マックかと思い、バットシグナルの下でマクドナルドを食べることに決めた。

そもそもこの雑な生活感がバットシグナルと合っていない気がする

バットシグナルの下でマクドナルドを食べる

早速ポテナゲ大を持ち帰る。こういうときになんでハンバーガー食べないんだよと思った人がいたら勘弁してほしい、その日はナゲットに必要以上にBBQソースを付けたくなる日だった。まず、ポテトを食べる、そしてナゲットを食べる、その繰り返しの中にバットシグナルをちょっと眺めてみる。ここで気づいたのが、マクドナルドは意識して食事しようとしても、その味について意識・思考するのが難しい。味についてはいつものマクドナルドなんでまあおいしいんだが、どういう味か考えている間に次のポテトに手を伸ばしている。ファストフードは意識にも干渉を及ぼさないからファストなのかもしれない。マクドナルドについて考えるのは諦めて、ゴッサムシティ下での食事について考える。持ち帰りで少し冷めたポテトはよりゴッサム感を漂わせる。こういう食事は「ザ・バットマン」のリドラーは絶対にしてただろう、多分これ食べながらなぞなぞとか考えてゴッサムを腐敗させた上流階級をずっと憎んでいただろうな…と

リドラーもこういうとこで飯食ってた

まとめ

バットマンは犯罪者を委縮させる恐怖の象徴であると同時に、
善良な市民の間では別の意味を持たねばならない
希望の象徴だ
君がそれを受け容れるなら…
ブルース・ウェインは責任を受け容れる

バットマン・エゴ

バットシグナルを眺めていると、上記のセリフを思い出す。バットシグナルは希望の象徴だ。1万5千はめちゃくちゃ高いけど、希望の象徴って思えるならいい買い物なのかもしれない。

ここまで読んでくれてありがとう。この記事本当に中身がないが、一つ皆さんにオススメできることがある。食事に全意識を持ってくことって結構楽しいっすよ。


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