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最近気付いた、身近に美しいものがたくさんあること

樹液が溢れる樹木で捕ったノコギリクワガタのピカピカで強靭なフォルム。地面から這い出てきたセミの幼虫が背中から脱皮して成虫に変わる瞬間の透き通った水色。子供のころ、身近にそんな美しさを発見しては、いつも感動していました。
でも大人になるにつれて、そのような機会はどんどん失われ、それはそれで年を重ねていくということで当たり前のことだ、と自分を納得させてきていたように思います。

でも最近、今でも自分の身近には美しいものがたくさんあるのに、これまでちゃんと目を向けていなかったことに気が付きました。その気付きは、今の私の生活に豊かを与えてくれています。今回ご紹介する写真のほとんどは、私の家の周りか、せいぜい半径にキロメートルの範囲の中で撮ったものです。これからもそんな身近な美しいものとの出会いを大切にしていきたいと思います。

hachi & asparagus

アスパラガスの花の蜜をせっせと集めるマルハナバチ

毎年、我が家の小さな畑に植えてあるアスパラガスの花が咲くころになると、どこからともなくマルハナバチがやってきて、花の蜜をせっせと集めています。花はとても小さくて、苦労の割にどの位蜜が採れているのか、こちらの方が心配になる程ですが、早朝に収穫したアスパラガスの切り口からしたたる水滴の味はまさに甘露で、花の蜜もさぞかし甘くて夢中になって集めているんだろうなぁ、と思っています。
そのマルハナバチの黒と白のボーダー柄と後ろ足につけたオレンジ色の花粉玉のコントラストが魅力的で美しく、マルハナバチが来るとついつい見入ってしまいます。

ピカピカ光るアスパラガスの赤い実はマルハナバチのプレゼント

そしてマルハナバチの蜜集めは男木の花粉を女木の花に届ける役割も兼ねているので、アスパラガスの女木には真っ赤でピカピカの綺麗な実がなります。その実を畑に撒いておくと3~4年後には食べごろサイズのアスパラガスに育ちます。我が家で毎年、美味しいアスパラガスが食べられるのは、ボーダー柄にオレンジをまとったオシャレなマルハナバチのお陰です。

koke

引きずり込まれるような苔の世界

家の周りにはいつの間にか何種類もの苔が生えるようになりました。その上を歩くとふわふわして、とても良い気持ちになります。そしてそれを拡大して覗くと、樹林のような全くの別世界が現れます。その美林を維持するための雑草取りは、私の大事な仕事になっています。

kinoko

究極の美には毒がつきもの?

家の近くを散歩中、道路沿いの小さな針葉樹林を覗くと、真っ赤な丸いものが目に飛び込んできました。近づいてみると、それは地面から出てきたばかりのベニテングタケでした。もちろん有毒で、間違って食べると15~30分で筋肉のけいれんや幻覚症状などを発生させるツワモノです。ベニテングタケは、まさに美しいものには毒があるの代表格ですね。

小さくても凛とした姿の美

また別の散歩コースとなっている公園の森の中で見つけたのが、赤い柄を細く伸ばしたキノコです。名前もわからない、とても小さなキノコでしたが、その凛とした姿は私に感動を与えてくれました。

sora

青空と雨雲がせめぎ合う緊張感が漂う空

これはドライブの途中でそれまで明るかった空が、急に暗くなってきたときの瞬間を撮ったものです。青空と黒い雨雲のせめぎ合いは緊張感を漂わせるものでしたが、その対比は美しさを感じさせました。

必殺の組み合わせ、夕焼け空にエントツの煙

これは散歩の途中で思わず見入ってしまった風景です。夕焼け空と煙突の煙。この組み合わせは、何故か私たちの心にいつも哀愁と懐かしさのような感じをもたらします。まったくもって不思議な組み合わせです。


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