「垢抜け」は究極的にいえば、身の回りの整理整頓に繋がる
「垢抜け」、「自分磨き」
昔の自分は、これらの言葉の対極に位置していた。身なりには無頓着で、「2-3ヶ月に一回1000円カットで髪を切る」、「服は全てリサイクルショップ」、「肌を痛めるからという理由で髭が生えたまま」、「まだ使えるからと言ってボロボロの財布や靴、鞄」…
書いていて辛くなってきたんで、これ以上の列挙は辞めておきます。
要するに、汚い!ダサい!不潔!なんですよ!!
本人は節約の為と思っているし、人間は外見ではなく内面を見るべきとまで思っていました。
人は見かけによらないとは言いますが、外見って内面が如実に出ると思うんですよね。
実際、上記の身だしなみをしていた頃は、凄く卑屈でした。
外見にお金をかけられるのは、顔立ちが整っていて外見にお金をかける価値があるからとか本気で思ってました。
いやいやダメでしょ、昔の自分。
そんなこんなで、「身だしなみにお金をかけない」=「外見ではなく内面で勝負できる人」というメネラウスもビックリの等式が成り立っていました。
いや多分深層心理では、自分にお金をかけられないこと・自分を大切にできないことを正当化するために言い訳をしたかったんだと思います。
その後、彼女に振られてからは、下の流れで今に至る訳ですが、
振られた原因を探る
↓
自己肯定感が欠如していたから、元カノに縋ったり、面倒臭い男になっていた
↓
自己肯定感を上げるため自分を大切にする(自分にお金を使うことを悪く思わないようにする)
↓
垢抜け、自分磨きに取り組む
結論、自分磨きメッチャ苦手だわ自分!!!!
ええ、そもそもこのジャンルに得意・不得意があるのか分かっていませんが、明らかに自分は苦手なのです。
そもそも、今までやったことが無いことへの取り組みは抵抗感があると言います。それを考慮しても、不得手なんですよ。
もともと、自分磨きのなんとなくのイメージとして、筋トレとか資格取得とかスキンケアとか一人旅とか新しい趣味を探すとか、要は「何か新しい要素を自分にプラスする」ことだと思ってました。
しかし、これらも大事なんですが、もっと大事な事として「これまでの駄目な部分を無くす」ことがあります。
というか、これが本質だと勝手に思ってます。
だから、苦手なんです。新しいことを始めることは比較的好きなんですが、これまでの染み付いた悪習を取り除くことがどうしても難しいんです。
ふと、自分が魅力的に思う人を考えてみました。
確かに筋トレをしている人や資格を多く持ってる人も憧れるんですが、もっと人間的に成熟しているとか、相手を思いやれているとか、そういう人の方が尊敬できるんですよね。
で、そういう人は大抵、身の回りのものを大切にしていたり、言葉遣いが丁寧であったりするんです!!
もっと簡単に言えば、机が綺麗だったり、服にシワがなかったり、と当たり前と思うことを当たり前にしているのです。
だから、自分磨きとは究極的にいえば整理整頓をすることだと思うのです。
筋トレや資格取得を頑張ることももちろん大事だと思いますし、自己肯定感も上がります。
しかし、その傍らで、服が脱ぎっぱなしだったり、髪が伸びっぱなしだったり、机の上がグチャグチャで物をよく無くしていたりしたら。
それって本当に自分磨きできているのでしょうか。
自分の本質に気づかないようにするために、世間一般的に耳障りの良い事をすることで、自分を隠しているだけではないでしょうか。
新しいことを始めることより、今までの欠点を改めて自分を好きになる方がよっぽど有意義ではないでしょうか。
自分は失恋直後自分磨き関連の動画ばかり見ていました。
ただ、動画内では机の上を整理整頓しようなどと言うはずもありません。
そんなこと、当たり前だからです。
こういう当たり前が今まで出来ていませんでした。
また、そのような動画では、短所を直すよりも長所を伸ばすべきと言っていました。それは間違っていないと思います。
しかしここでいう短所とは、裏返せば長所にもなり得ることだと思うのです。
例えば、決断力がないとか、神経質とか、心配性とか、マイペースとか。
そして、長所に裏返せないような短所は治すべきだと感じます。
ボーダーラインとしては、その癖や習慣を人に話せるかどうかだと思っています。
日々のちょっとしたことから目を背けていると、それが習慣化する恐れがあり(例えば、引き出しを中途半端に閉めるとか)
垢抜けたい、昔の自分と変わりたいなら、まずそういうところから変えるべきかなぁと思います。
自分の身の回りの整理整頓くらいなら、いつだって簡単に出来ます。
しかし、それをやっているかやっていないかは雲泥の差があります。
このような日々の自律を続けることで、言葉遣いや相手への態度、優しさや余裕、雰囲気に繋がると思っています。
昔の自分から変わりたいと思っているのに、なかなか変われない自分へ向けたメッセージでした。