いつからか好きが執着に変わっていった

自分の弱さを忘れないために書いてます。
ある意味荒療治です。

元カノは別れの原因を、今後の将来像が思い描けなくなったからと伝えてくれました。
自分は都合が悪いことから逃げる癖があり、確かに将来の話については避けていました。

元カノも、将来の話については対面で話したがっていましたが、遠距離恋愛中はあまり会えず、偶に会えた時に、重い話を振るのは申し訳ないという気持ちから、積極的に話題に出すことは控えていたんだと思います。

遠距離だからこそ、よりコミュニケーションをとる必要があるのに、大好きな今を満喫することに囚われていました。また自分は過去記事でもあった通り自己肯定感が低く、振られた原因は心当たりしかありません。

しかし最近考え直す中で、本当に問題だったことは何か。都合が悪いことから逃げたのは何故か。なぜ自己肯定感が下がったのか。と深堀り考えたところ、自分の中で元カノへの好きが執着へ変わっていた事が分かりました。


自分は元カノと付き合ってから半年後に、2年間の遠距離恋愛開始。

付き合う前まで含めると、近くで一緒にいられた1年間は本当の本当にに幸せで、人を好きになることの素晴らしさを知ることが出来ました。
付き合っていると大げさかもしれませんが、日々が薔薇色に見え、心の中が暖かい気持ちで満たされていました。自分は感情が表情に出やすいタイプなので、常に幸せそうでニコニコしていたと思います。


しかし、遠距離恋愛が始まってからは、好きという気持ちが徐々に執着という気持ちに変わっていきました。
愛が冷めないように遠距離恋愛中、無理をしてでも会いに行っていたが、それが執着の始まり。
本当の愛なら、繋ぎ止めておこうとしなくても、ちゃんと心の奥底で繋がっているもの。自由だけど、いつでも戻ってこれる、そんな安心感を育むべきだった。付き合った当初はできていたのになぁ。

1ヶ月に大体2回、多い時では3回も帰っていると、当然友達からは、「彼女のことを愛しているんだね。」と言われたが、逆に1-2ヶ月に1回しか会えないカップルが何故ずっと付き合っていられるのか、自分は分からなかったし、それは果たして好きなのだろうかと疑問に思うさえした。

客観的に見ると、「遠距離だけど、高頻度で彼女に会いに行く優しい彼氏像」に自分が酔っていただけかもしれない。当時は好きだから会いたいと思っていたが、今となれば深層心理は分からない。

そんなこんなで遠距離恋愛はなんとか乗り越えたが、近距離になった瞬間から安心感と執着心が爆発した。相手が新社会人になったばかりの大変な時期にも関わらず、平日でも休日でもお構い無しに会いに行っていた。
相手の気持ちを考えられないのは愛ではない。

いつからだっけな。ありのままの元カノが大好きから、自分の理想に変わって欲しいになったのは。
いつからだっけな。純粋に相手を思ってた時から、見返りを求めて行動するようになったのは。
いつからだっけな。元カノのことを思うと幸せだったのに、いつの間にか不安になったのは。


そりゃ振られると。
最初は、相手のことが好きだから、これだけ執着していると思ってた。しかし現実は逆だ。執着してからは相手のことが好きなのではない、自分のことが好きで大切なんだ。
本当に難しい、好きは行き過ぎると執着に変わる。そして、執着はもう好きには戻れない。

執着すると、心の余裕がなくなり、気遣いが出来なくなる。相手の立場に立てなくなる。基本的に自分のことで精一杯になり、半分鬱状態だったと思う。

今でこそ何馬鹿なことをしてるんだと思うが、当時の自分にとってはあれが出来る精一杯だった。
不安で不安でどうしようもなくなっていた。
それもそうだ、ここまで人を好きになったことが人生でなかったから。分からなかった、自分の感情が。知らなかった、遠距離恋愛の辛さが。

だから、過去の自分は責めない、辛かったよね。
精神的に辛くなった自分は元カノに酷いことを言ってしまっていた。自分はこんなに辛いのだから、貴方も辛い気持ちを分かって欲しいと思っていたのだろうが、きっと元カノはもっと辛かったと思う。
けれど、今だけは寂しさに潰れてしまった自分を責めたくはない。
酷かもしれないが、当時の自分を今は受け入れてあげたい、じゃなきゃいつまでも執着が手放せない。

理由はどうあれ、なかなか会えないのに、2年間も一途に相手を想い、時間とお金をかけて会いに行くというのは、思っているよりも簡単なことではない。初めて上京をし、新社会人となり、途中転勤もあった中での遠距離恋愛は、精神的に参るのも仕方ないと思う。
彼女に弱いところは見せられないという気持ちから、いちばん身近にいてほしい人に対しても自分の辛さを打ち明けることは無かった。今思えば、もう少し不安な感情を共有していたら、何かが変わっていたのかもしれない。

恐らく、自分に無いものを沢山持っていて、人間的に本当に尊敬できる素敵な人で、そして、そんな人が自分のことを好きになってくれたからこそ、好きになったし、手放されたくないと感じてしまった。
手離したくないと思うべきところなんだけどね。
手放されないために執着をして、それが原因でお別れするとはなんと悲しい結末なんだろう。

ただ、執着を手放すことを執着してはいけない。
とにかく今は過去の自分を受け入れ、自分が失恋で傷ついていることを分かってあげて、「自分はありのままの自分が好きだよ。」と言ってあげること。

こんな自分は誰からも愛されない、あの人しか分かってくれないなんてことはない。それに、そんなネガティブな人を元カノは好きになった訳じゃないから、きっと元カノも今の自分は愛さない。
お情けで復縁してくれても嬉しくないし、俺はそんな人を好きになったつもりはない。

大丈夫、きっと執着心を捨てたら元カノのことが好きじゃなくなっちゃうのが怖いんだよね。
時間が経つ事に、元カノの中の自分が無くなっちゃうのが怖いんだよね。大丈夫だよ。

好きな人からの興味がなくなるのは確かに嫌だよ、怖いよ。でも事実として受け入れるべきで、過去に縋っちゃダメだよ。
他の女の子に気持ちが靡いたわけでもないし、その時できる精一杯で相手と向き合ってきただけ。

執着する前の好きは本物の好きだったから、相手と自分の心の奥底には好きな気持ちがちゃんと残ってる。だから、大丈夫。
執着という淀んだ気持ちを捨てて、残った綺麗な気持ちを大切にする。純粋な好きという気持ちは、美しい思いで、今後の人生でも必ず大切になるから。

今この記事を書いていて、とても辛い。
今まで自分が好きだと思っていた感情は、元カノに対してではなく、彼女がいるというステータスをもつ自分に対してだったんだな。

そして厄介なことに、今でもまだ未練が残り、執着している。なるべく今は、元カノとの写真やLINEを見返さないようにしてる。

ちゃんと執着を捨て、自分を大切にできて、それでももし元カノが好きなら、そう伝えよう。
そして、こっぴどく振られよう。

今は、元カノに執着しているからこういう考え方をしているのか。
自分の好きな人がお別れを選んだのなら、その意見を汲むことが相手への最後の思いやりで、最後の愛情表現だと思う。
だから、きっと本当は相手に気持ちを伝えることはしてはいけないのかもしれない。

時間が経って心に波風が立たないようになったら、好きを伝えるなんて考えには至らないかもしれない。それならそれでいい。
今ただ願うことは、時間が経っても心の奥底に好きという気持ちが残っていますように。

追伸：自分が元カノにした過去の酷い過ちを思い出すと、そりゃ振られるなという気持ちになる。執着するのには様々な理由がある中で、「まだ相手が自分のことを好きだと思いたい心」が一番の原因かな。

記事を書いていて、これだけの事をしたなら相手は自分のことを嫌っていると心の底から理解できると、執着心が徐々に薄まりました。
(そもそも振っているんだから、嫌いに決まってるのに、心は認められないんだよね。)

友達に戻りたいと言われていたけど、元カノのリップサービスであることを理解出来てはいなかった。
LINEが相手から一切来なくても、きっと相手は振った側だから連絡をしづらいだろうと考えていた。

客観的に見れると、元カノが3年弱も一緒にいてくれたことに、ただただ感謝するようになりました。
本当にありがとう、幸せになってね笑笑