otta社長・山本文和さん×モデル・女優 青柳文子さん対談【3】 防犯や安全はもちろんその時々の思い出や子どもの成長も「otta.g」が見守る
子どもの見守りサービスを開発し、安心できる地域を作ってきた会社「otta(オッタ)」の山本文和社長と、自身も2児の母であるモデル・&女優の青柳文子さんの対談。
第3回はママ目線での青柳さんらしいアイデア案から、山本社長が思うこれからの見守りサービスのあり方、「otta.g」の本来のコンセプトを語ってくれました。
■位置がわかるだけでなく、親子の絆や思い出を日記感覚で声に残せる
青柳文子さん(以下青):私が小さい頃はotta.gのような便利な見守りツールはなかったし、携帯電話でさえすごいと思っていたから、時代が進んだなぁと。子どものことを考えて、子どもの立場に立ったアイデアが浮かぶのが素晴らしいです。子どもにとって便利な機能があると、さらに利便性が上がりますよね。
山本文和さん(以下山):10年ちょっと前はスマートフォンさえなかったですからね。僕が高校生の頃はまだポケベルがあった時代ですが、あれって確実に連絡が取れて、自分の情報を伝えることができるのでいいですよね。そのポケベルの文字機能が、otta.gは声になっているという感じです。
青:昔は書き置きっていう手もあったと思うんですけど、返事ができないから何となく寂しい気持ちもありました。otta.gは声だから人と人との温もりを感じられますね。小学1年生だけでなく、幼稚園児にも持たせたいかも。私の迎えが遅くなったりするとすでに文句言われたりしてるので(笑)。そんな時にこれでメッセージもらえたらいいかもしれない。改めて、なんて温かいアイテムなんだろう。
山:ただ位置がわかるだけじゃ意味がない、っていうのもコンセプトの一つです。仮に何かあった時、位置がわかったとしても離れている方は何もできないんですよね。そこで声で会話できるのであれば、子どもにメッセージを送って安心させることもできるし、コミュニケーションも取れるっていう。
例えば親が働いていて忙しくても、家に帰ったっていう通知が届くじゃないですか。それを聞いた親が『おかえり』ってメッセージを送るだけで、子どもは安心すると思うし、『今日何時くらいになるから、家で我慢しててね』っていうメッセージも送れるので。
青:ちなみに親からメッセージが来た時って、着信の時間は子ども側にわかるんですか?
山:メッセージが届くとLEDと着信音で伝えます。何個かメッセージが来ると、古い順(読んでいない順)から先に再生される仕組みになってはいるのですが、時間を伝える機能はないですね。確かに再生したメッセージがいつのものなのかは分からないので、開発の中に入れるべきかもしれないです。
青:電話の留守電みたいに、メッセージの後に『何時、何分』みたいな感じで言ってくれるともっとありがたいかもしれないですね。
山:駅や公園、コンビニなどに通知スポットというものがあって、スポットに着くと通知が来る機能はありますね。自分で地図上を指定するMYスポットというのも設定できるので、例えば塾とか友達の家とかでも通知が来るようになっています。
青:でもアプリってちょっと機械的というか、機械が苦手なママだと操作が難しかったり複雑だったりするイメージもあるのですが、これは簡単そうですね!
山:なるべく簡単になるように心がけていて、例えば子どもを兄弟二人登録したとして、二人分どこにいるかが地図上ですぐわかります。行動履歴もスワイプで引き上げるだけですぐわかるようになっていますよ。
青:それは良いですね! 子どもの腰につけさせたいです(笑)。カバンだとどこかに忘れてくる可能性があるから。
山:今はランドセル用のストラップとネックストラップしかないので、例えばポシェットにつけられるとかもいいですし、そういったアクセサリー類は今後企画していきたいです。
青:女の子だとアクセサリーっぽいものとか好きですし、デザインがおしゃれだと持ち歩きたくなりそうですよね。男の子なら、戦隊ものの変身ベルトみたいな感じでつけられると喜びそう。斜めがけも邪魔にならなくていいかもしれないです。
山:そういう子どもが持ちたくなる形のバリエーションをつけるの、すごくありだと思います!追加でケースを作ってカスタマイズできるとか。
青:カバーを手作りするお母さんも出てきそう。ちなみにotta.gの正式リリースはいつになるんですか?
山:2020年7月27日より応援購入という形でmakuakeで先行予約が始まって、11月ごろに正式販売がスタートします。ネットで予約できるのですが、先行予約していただいた方には1ヶ月早く届いて、初期の費用も安くなる特典があります。
青:ちょうど最近モデルのママの方がこういうのないかなってSNSで言ってて、おすすめしたくなりました! 親側から何かできるものを探していて、otta.gはかなり近いですよね。プラスで駆けつけサービスがあるといいよねってその方が言っていました。
山:ちなみに、来年あたりオプションで駆けつけサービスも準備しようと思っています! これを使って子どもが一人で習い事に行ってもいいと思うんですよね。習い事に行き出すと、一番の課題は送り迎えなので。
青:それで思ったんですけど、otta.gを持っている人が使える避難所とか、街で立ち寄れるスポットとかあったらいいですよね。子どもはカフェに入ったりできないと思うから、ちょっと不安な時とかはそこにいて、コンシェルジュさんが安心できるスポットを教えてくれたりとか。コンビニでもいいんですけど、子供が寄れるステーション的なものがあるといいなって思います。
山:コンビニは最近地域の安心安全の拠点になっていますよね。僕らの見守りサービスをやっている地域でも、見守りスポットをコンビニに設置して欲しいっていう声が多いです。
コンビニのオーナーさんって地元の人だったりするので、地域の安心安全に何かしたいっていう思いも持っていらっしゃって、非常に協力的なことが多いです。
青:防犯の観点だけじゃなく、思い出づくりや気軽なメッセージ、コミュニケーションとしての使い方もいいですね。親に安全を伝えるだけじゃなく、成長記録や声の日記のような感覚でも。
山:最近、写真こそ手軽に撮れるようになりましたけど、実は声ってなかなか残っていないんですよね。でも声が残るとその時よく遊んでいた友達がわかったり、その時の思い出として残ります。録音時間が10秒しかないので、1年生の頃は10秒以内にうまくまとめられなかったのが1年後には言葉をまとめて10秒でちゃんと伝えられるようになっていたり。成長を感じられて、まさに 「声の日記」になりますね。
一応録音した声はずっと残そうと思っているので、将来的にアーカイブ機能としてどんどん提供していこうと思っています。ジャストアイデアではあるんですけど、そこに写真を追加で残せたりとかするといいかもしれないですね。カレンダーに1枚写真がついているような。
青:これからがすごく楽しみですね! otta.gの魅力って、操作が複雑じゃないことだと思うんです。いろんな機能がつきすぎていたら、使いこなせなそうだから、操作性はこれくらいシンプルな方がいいかも。子どもにも教えやすいですし。
山:子供って、自分で使える機能があると、自分で進んで充電してくれるようになるんですよ。充電って自分のだとそこまで苦にならないけど、子どものものを毎日となると結構大変ですよね。子供が自分のものだと認識できるような機能を作るのが大切かなって思います。
青:小さいことだけど、そういうことって大事ですよね。知れば知るほど子供目線に立ったリアルに便利なツールで、うちでも取り入れたいなって思いました!