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【大月書店通信】第192号(2025/1/31)

「大月書店通信」第192号をお届けします。

新たな年を迎えて、1か月が経ちました。「大月書店通信」読者の皆様、いかがお過ごしでしょうか。

2025年は、戦後80年を迎えます。日本の総人口の約9割が戦後生まれとなり、戦争の記憶が薄れつつある中でも、戦争体験を語り継ぐ取り組みや戦争遺跡の保存運動などが、全国各地で続けられています。一方、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ガザ戦争は、現在も終わりが見えない状況です。今こそ、過去からの学びを未来の平和のためにつなげることが必要ではないでしょうか。

終戦の翌年に創業した大月書店は、来年80周年を迎えます。よりよい未来につながるような良書を皆様の元に届けられるよう、平和・人権・民主主義を掲げた出版活動をこれからも続けていきます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


【新刊案内】『表現力のきほんの「き」 水彩画が楽しくなる』ほか1月の新刊3点

●水彩画が楽しくなるコツやヒントを紹介
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表現力のきほんの「き」 水彩画が楽しくなる
小原直子[監修]3,850円
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絵は苦手という人でも、基本をつかむときっと楽しくなります。色のつくり方、下絵の描き方、光や遠近の表現の仕方、絵の具のぬり方など、一つ一つわかりやすく解説。各所の二次元コードから監修者による解説動画も見られます。

●子どものために対話する学校・地域・家庭
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日本の民主教育2024
みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2024実行委員会(大阪)[編]3,080円
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子どもの権利条約批准30周年を迎えた教育のつどい2024は大阪で開催され、子どもの実態からの対話・共同が呼びかけられた。小中学生の不登校・登校拒否や教職員の長時間労働など、問題解決に向けて討論した充実の報告集。

●特集=語り合おう教科書――子どもたちのための学びをわたしたちの手に
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月刊クレスコ    2025年2月号(no.287)
クレスコ編集委員会 全日本教職員組合(全教)[編]825円
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教科書採択は教師の専門性に関わる問題であり、採択された教科書を絶対視せず、どう使うかが問われている。民主的な教育づくりのために教育書のデジタル化や政府の介入を批判的に検討し、教科書を入り口に教育のあり方を問う。​​​​​​​

【話題の本・本の話題】

今月の書評・パブリシティ情報

●永田浩三[著]『 原爆と俳句
「東京新聞」1月17日

●石橋学・板垣竜太・神原元・崔江以子・師岡康子[著]『 「帰れ」ではなく「ともに」
「しんぶん赤旗」1月5日
『週刊金曜日』1月10日号
「京都民報」1月26日

●加藤雅江[著]『 死にたい気持ちに触れるということ
「日本経済新聞」1月11日(夕刊)

●加藤圭木[監修]一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール[編]『 大学生が推す 深掘りソウルガイド
『歴史地理教育』2月号

●タデウシュ・パンキェヴィチ[著]田村和子[訳]『 クラクフ・ゲットーの薬局
「北海道新聞」1月26日

●クロード・ルブラン[著]大野博人・大野朗子[訳]『 山田洋次が見てきた日本
「週刊読書人」1月10日
「朝日新聞」1月11日

●須藤遙子[著]『 映画のなかの自衛隊
『キネマ旬報』2月号

●富永和音[監]『 表現力のきほんの「き」 リコーダーがうまくなる
「日本農業新聞」1月26日

●艮香織[文]柿崎えま[絵]『 人間と性の絵本4 性は人権なの?
●艮香織[文]柿崎えま[絵]『 人間と性の絵本5 考えよう! 人間の一生と性
『季刊 セクシュアリティ』2025年1月号

●レイチェル・グリーナー[著]クレア・オーウェン[絵]『 ようこそ!あかちゃん
『季刊 セクシュアリティ』2025年1月号

【今月の赤旗半4段広告】

【編集後記】

一人暮らしの母の膝の手術が決まりました。老化に起因するのですが、軟骨が無くなっていることが判明したためです。「無くなる」という事実にまず愕然としたわけですが、さらに詳しい検査で、その上下の骨が擦れて欠け、膝近辺に散らばっているとのこと(想像しただけで怖い)。ですが、こうした手術はけっこうあるそうです。老親介護は頭の隅にあったものの、そう遠くないことを実感しています。(MK)


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