私立大学の財政分析ハンドブック

大月書店通信* 第132号(2020/1/31)

「大月書店通信」第132号をお届けいたします。

2020年最初の月もあっという間に過ぎ去り、明日から2月。大学受験生のみなさんにとっては、私立大学の入試が集中する月のようです。
日本の大学の8割を占める私立大学ですが、経営者によっては、学生そっちのけでカネもうけに走ったり、派手なプロジェクトに夢中になったりという、良からぬ話も耳にします。
学生・保護者が額に汗して納める学費は、学生たちの学びと生活のために、最大限有効に使ってもらいたい。勉強に励む受験生たちの姿は、そんな「大人の役割」も考えさせてくれます。

1月の新刊『私立大学の財政分析ハンドブック』は、私立大学の教職員・理事などに必須の財政分析入門書。小社のロングセラー『私立大学の財政分析ができる本』(累計1万部)のアップデート版とも言える、関係者必携の一書です。ぜひお手に取ってください。

新刊案内『私立大学の財政分析ハンドブック』ほか1月の新刊

1月の新刊です。お近くの書店にてお求めください。

●これ一冊で、誰でも私立大学の財政分析ができる
『私立大学の財政分析ハンドブック』野中郁江[著]


私立大学の教職員、理事などに必要な財政分析の入門書。学校法人会計基準の考え方、財務諸表の読み方から、将来計画の立て方まで、やさしく解説。私立の幼稚園・小・中・高校の財政分析にも役立ちます。

試し読みできます

●家計、政府、企業の3つの歯車で経済は回っている
『くらす、はたらく、経済のはなし 4 経済のしくみと政府の財政』

経済を動かしている3つの歯車、家計・政府・企業のそれぞれの役割としくみを子どもたちにわかるように解き明かします。また、GDPや貿易赤字、グローバル経済や、デジタル経済、税金の使われ方と国の借金のはなしなども解説。

●憲法と子どもの権利条約を活かした教育実践
『日本の民主教育2019』


国連で子どもの権利条約が採択されて30年となる2019年。8月開催の「教育のつどい」の報告集。教育の危機にあっても、憲法や子どもの権利条約を活かし、子どもの実態から出発した多様な授業・とりくみを交流し合った3日間。

●新春座談会 憲法を守りいかす、自治体の共同を広げよう
『季刊 自治と分権』冬号 no. 78


●首長インタビュー 境 公雄さん(福岡県大木町長)●新春座談会 松下玲子(東京都武蔵野市市長、全国首長九条の会共同代表)・鹿野文永(元宮城県鹿島台町長)・桜井眞吾(自治労連中央執行委員長)・コーディネーター:白藤博行(専修大学教授・地方自治問題研究機構運営委員) ほか


●特集=「Society 5.0」に向けた「教育」って?!
『月刊 クレスコ』2月号 no.227


経産省と文科省が競い合いながら「Society 5.0」への教育を推進している。その中で、学校へのICTの導入、民間企業の参入が、かつてない勢いで進んでいる。教育の公共性を揺るがしかねない、その実態とねらいを明らかにする特集。

イベント「日本と朝鮮半島の過去・現在・未来を読み解く」ほか

★「日本と朝鮮半島の過去・現在・未来を読み解く」
12月に刊行した『だれが日韓「対立」をつくったのか――徴用工、「慰安婦」、そしてメディア』の編者の一人、加藤圭木さんの講演です。

歴史に学び憲法が生きる日本と世界を切り拓く
「建国記念の日」反対 2020年2・11集会
加藤圭木(一橋大学)「日本と朝鮮半島の過去・現在・未来を読み解く」
千坂 純(日本平和委員会)「安倍9条改憲と血を流す同盟の大軍拡」
日時:2020年2月11日(火) 13:30開会
会場:東京・日本橋公会堂ホール4階
主催:「建国記念の日」に反対し思想・信教の自由を守る連絡会
☆お問い合わせは主催者にお願いいたします。
事務局団体:歴史学研究会ほか

おすすめ関連書『これならわかる天皇の歴史Q&A』(試し読みできます)

★「アベノミクス後の日本経済をどうするか?」

7月に刊行した『長期停滞の資本主義――新しい福祉社会とベーシックインカム』の著者、本田浩邦さん(獨協大学)の講演です。

アベノミクス後の日本経済をどうするか?
資本主義の現段階と経済政策の争点
日時:2020年2月29日(土) 14:00開会
会場:東京・文京シビックセンター5階会議室
主催:平和と民主主義のための研究団体連絡会議(平民研連)
☆お問い合わせは主催者にお願いいたします。
幹事団体:日本科学者会議ほか


お知らせ 『だれが日韓「対立」をつくったのか』note配信中


大月書店noteで一部を公開している『だれが日韓「対立」をつくったのか』。最新回は、金昌禄さん(韓国・慶北大学)の「韓国はなぜ『話を蒸し返す』のか?」です。



編集後記

日増しに寒さが厳しくなると同時に、日没時間が少しずつ延びているのも感じます。「Winter Depression」という言葉をご存知でしょうか。「季節性情動障害」「冬季うつ」などと訳されます。諸説ありますが、冬の短い日照時間や、それに伴うセロトニンの減少などが原因ともされています。冬は室内に閉じこもり気味ですが、天気の良い日は屋外に出て日光をたくさん浴び、心身ともに健康体で、新しい季節を迎えたいものです。(TH)

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