![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80508439/rectangle_large_type_2_87d039d4586742646fe009c1382fcde5.png?width=1200)
グルテンに影響を与える材料
「生地に弾力を与える」「生地のつながりになる」などの役目を持つ小麦粉の「グルテン」
しかし当然、お菓子は複数の材料を合わせて作るので、同じ量の小麦粉を使ってもその変化や状態は様々です。
その材料の中には「グルテン」に影響を与える材料もあります。
◇グルテンに影響のある材料と作用
以下で紹介する食材は、
小麦粉の「グルテン」に作用することで、
作るお菓子の出来上がりにも変化をもたらすものです。
○硬化する食材
⚫︎食塩
グルテンの組織が引き締まり、粘弾性(コシの強さ)が強くなります。
伴って、生地のコシも強くなり、
弾力のある仕上がりになります。
用途… パン生地 麺類 等
⚫︎ビタミンC
グルテンが形成されるのを助ける働きがあり、
その分生地のコシも強くなります。
用途… パン生地 等
○軟化する食材
⚫︎酸(レモン汁、食酢)
グルテンの元となるタンパク質
「グルテニン」と「グリアジン」に作用します。
とけて軟らかくなり、生地が伸びやすくなります。
用途… パイ生地 ピザ生地 等
⚫︎アルコール
「グリアジン」に作用して軟らかくなり、
生地も伸びやすくなります。
用途… パイ生地 ピザ生地 等
⚫︎液状油(サラダ油など)
グルテンの伸びがよくなり、
生地の伸びも良くなる。
用途 … シュー生地 など
○弱化させる食材
⚫︎砂糖
小麦粉と合わせて使用すると、
砂糖の吸湿性のおかげで、先に水分を奪うので
グルテンの形成を抑制します。
⚫︎固形油脂(バター、マーガリン、ショートニング)
形を変えられる性質"可塑性"を持つバターなどは、
小麦粉と一緒に使用すると小麦粉の粒子のまわりを
覆い、水分の吸収を妨げるので、
グルテンが出来にくくなります。
用途 … クッキー生地 パイ生地 など
※また、グルテンが出来たあとの生地に加えると、
グルテンのつながりを切り、粘りや弾力を弱めます
用途 … シュー生地 など
特に「油脂」はグルテンの状態に深く関わります。
量だけでなく、使い方や加えるタイミングを
考えると、
お菓子作りの幅も広がるのではないでしょうか。
※bitesjapansquadの投稿: Ironman_f