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薄いリアリティって必要

割引あり

映画「万引き家族」を見た時、なんだか中途半端だなぁと思って見ていた。現実はもっと悲惨で優しくなんかなくて、もっと愛なんかない。現実そのものも、現実の人間ももっと自己中で、もっと馬鹿だ。なんでこんな中途半端に描くのかと不快感があったんだけれど、時間が経ってからもう一度万引き家族を見た時、ああ…こんくらいじゃなきゃ一般層には分からないし響かないのかと納得した。ああいう痛みを知らない人が分かるようにしておかないと大衆向けとして成立しないんだなって。たくさんの人に見てもらう作品にするにはそういうの必要だなと感じて、改めていい作品だなと思った。先日、 風俗は福祉 だなんてお気楽なSNSの投稿を見てしまい、嫌〜な気分になり、万引き家族を思い出した。

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