書くことについて
ここ数年、文章(エッセイやコラム)を書く機会が増え、次第に自分のことがわかってきた。
ぼくは自分が経験したことしか文章に書けない。誰かから「〇〇について書いてください」と言われ、知識だけで経験が伴っていないテーマに満足する原稿を書けたことは少ない。
経験とは、どこどこへ行ったというスタンプラリーのようなものではなく、良くも悪くも“何かを感じたこと”だと思っている。
誰かが感じたことではなく、自分が感じたことを書かないと意味がない。そんな当たり前のことも、書く場を与えられてはじめて実感として身にしみている。
インターネットには落ちていない自分だけの経験を得るためには、感じることを億劫になってはいけない。
傷ついたり、怒ったり、悲しんだり。
歳を取るとともに、自分が傷つかないための生き方が上手になってきたけれども、果たしてそれが正解なのか最近見直している。
もう少し外に出よう。もう少しいろんな人に会おう。
そのことを強く意識して生きよう。
経験した感情の総量が人生の豊かさだと、そういえばどこかで聞いたっけ。
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