川上拓朗さんが、超進学校におけるスクールカーストについて語っていた【共感】
はじめに
2月11日公開の雷獣チャンネルの動画『【神童】灘の先輩・川上拓朗さんに、東大合格への軌跡をすべて聞きました』において、川上拓朗さんが、「超進学校におけるスクールカースト」、「超進学校における無キャの居心地の悪さ」について言及しており、非常に共感した。本記事では、この動画を紹介するとともに、自身の体験談を踏まえて解説を加えたい。
雷獣チャンネルとは
雷獣チャンネルとは灘中・灘高の卒業生4人で結成されたyoutuberグループである。同級生であるべてらんち、かべ、今井チャンネルと1学年下の永遠の4人がメンバーであり、超高学歴を売りにした動画で人気を博している。
今回の動画は、灘の先輩でありQuizKnockの元メンバーである川上拓朗さんを招いて、灘中入学から大学受験までの人生をグラフ形式で語るという企画であった。
動画内の発言の紹介
動画で、私が共感した部分について抜粋して紹介する。以前の記事で超進学校におけるスクールカーストについて説明したが、そこで提示した下図を用いて、川上さんの発言について独自の視点から解説する。
4分14秒:「サッカー部の雰囲気がマジで合わんくって」
12分9秒:「サッカー部が怖い6年間」「その辺のサッカー部とかのスクールカースト上の方の人達が怖くって、できるだけ静かに暮らそうとしていた」
⇒灘中に入学した川上さんはサッカー部に入部するも、陽キャな雰囲気になじめず数か月で退部する。それ以来サッカー部とかのスクールカースト上位の人たちが怖い日々だったという。サッカー部の人たちは①運動部陽キャであろう。スクールカーストが高くクラスの中心に立つ人々である。超進学校にもこのような属性の人は、少ないものの存在する。
私は高校受験で超進学校に入学した。最初の一年は部活や課外活動などいろいろなことにチャレンジしたが、うまくなじめなかった。それ以来、中学受験組に対する劣等感や苦手意識を強く持っていた。川上さんと似たような感情であろう。詳しくはこちらの記事で言及している。
11分19秒:「趣味がね、無いんよ」
12分25秒:「一番嫌いやったんは、オタクで陰キャやのに目立つ奴」
⇒川上さんは①運動部陽キャが嫌いな一方、オタクで陰キャやのに目立つ奴もまた苦手だったらしい。この属性は上図における⑤アニメ研究会の人たちだと思う。オタクであるがコミュ力がまあまあ高く集団で行動する。文化祭でオタ芸を披露するなど目立つこともする。川上さんは、趣味がなく無キャ的であったため、このようなオタクグループにもなじめなかったのであろう。
12分45秒:「絡まれへんかったら関係ないから」「ある程度その灘の風土というか皆が別々のことをやってても文句は言わへんから」
⇒①運動部陽キャがスクールカースト上位に立つのは、超進学校であっても公立中高であっても同様である。しかし超進学校の①運動部陽キャの特徴はカーストが低い人間をいじめないことだ。これは優しいからというより、各々が別のことをやっていて相互に無関心だからなのだ。
13分47秒:「そういうのがマジで嫌いやった」
⇒⑤アニメ研究会のようなオタクが目立っていた具体例として、「部室でドリアンを食べる」「部室で焼き肉をする」という話を上げており、川上さんはそういうのが嫌いだったようだ。
私の実体験としても超進学校には、このように変なノリがあり悪目立ちするオタクが一定数おり、私も苦手であった。
13分50秒当たり「どっちにもあれっすね、溶け込めきれてないというか、オタクウェーイにもならへんし、かといってサッカーとかしてウェーイとかもならへんしっていう」
⇒川上さんの発言を受けて、ベテランちがいった言葉。①運動部陽キャにも⑤アニメ研究会にもなれなかった川上さんは、どっちつかずな居心地の悪さがあったに違いない。私も超進学校時代に同様の感情を抱いていた。
彼らのスクールカーストを想像するに、、、
この動画の概要欄で、川上さんは「雷獣の先輩であり、最古参ファンでもある僕ですが、画面越しに彼らの話を聞いていると、すごく切なくなることがあります。僕と彼ら(=雷獣のメンバー)では、過ごした中学高校生活の階層が明確に違うのです。それはもう、取り返しのつかないほど。」と述べている。雷獣メンバーと川上さんでは、同じ超進学校に在籍していても明確にスクールカーストが違った。
私の想像では、両者はそれぞれ下図のようなカーストに属していたのだと思う。
雷獣メンバーはみな運動部出身であり、友達も多く文化祭で活躍するなどカーストが高かった。しかしお笑いなどサブカルに対する造詣も深い。よって①運動部陽キャでありながら、完全な体育会系ではなく、ある程度オタク的であったと想像できる。よって①運動部陽キャの少しオタクよりに位置させた。
一方で川上さんは学校で目立たないように暮らしていた。①運動部陽キャにも⑤アニメ研究会にも、どちらのコミュニティにもなじめなかった。しかし完全な無キャではなく、アニメを見たりバンドをしていたらしい。よってある程度オタクで、カーストも高くはないが低くもないという点を考慮して、下図の位置にした。
川上さんにとって、雷獣メンバーはカーストが明確に違うと感じていたらしいが、それはこの図で理解できる。
大学入学以降の川上さんの成功
中高時代はうだつが上がらなかった川上さんだが、大学入学以降の活躍は知っての通りである。このように超進学校で冴えなかった人が、大学入学後うまくいくケースは意外とあると感じる。逆に超進学校ではイケイケだったが、大学になじめない人もいる。今度の記事では「超進学校になじめなかった人が、大学で成功する理由」について論じたい。
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