
【インターン生が聞いてみた】上司と部下のコミュニケーションとは?
入社9年目でチームリーダーを務める佐藤さん。現在は、通信業システムの設計・保守業務においてメンバーの作業管理と設計書の確認作業を行なっており、チームリーダーとしての役割と、現場での実務の両方を担っています。今回はチームリーダーとは何か、チームでのコミュニケーションの難しさについて語っていただきました。
▼リーダーの仕事

―チームリーダーにはいつからなりましたか?
入社4年目の時からプロジェクトリーダーとして業務に携わっていましたが、正式にチーム全体をまとめる立場になったのは2024年の4月からです。
―チームリーダーとプロジェクトリーダーは何が違いますか?
チームリーダーは、メンバーの業務管理や育成を主な責務としています。一方、プロジェクトリーダーはプロジェクト全体を統括し、進捗状況の確認や、スケジュールの遅れ・余裕の把握といった、案件の全体管理を担当します。
―上司からチームリーダーを打診されたとき、どう感じましたか?
ずっとお世話になっていた先輩がリーダーを務めていて、その先輩の下で働いていました。先輩が昇進することになったため、引き継ぐ形でリーダーを任されました。正直、先輩をサポートするために引き受けたという感じです。少しでも先輩の助けになればと思って引き受けました。
―どんなチームを今担当しているのでしょうか?
現在、3人のチームを率いています。お客様からの要望を受けて、設計書を作成するのがメインの仕事です。
―役割分担ってどうしていますか?
メンバーの得意分野を活かすように役割分担をしています。もちろん、苦手な部分については成長のために「やってみよう!」と指示を出すこともありますが、基本的には各メンバーの力量に応じた仕事を割り振っています。経験が豊かなメンバーには責任ある業務を託し、経験の少ないメンバーには最初に簡単な業務を与えながら、徐々に成長できるよう調整しています。
▼リーダーシップの課題とやりがい

―メンバーの誰かが急に休むこともあると思いますが、突発的な休みが出た際の対応方針はありますか?
実際、私も昨年の8月に子どもの手術があり、入院に付き添うために1ヶ月間休むことになりました。その際、休む前に、少しずつチームメンバーや他のチームの人たちに自分の仕事を振り分け、助けてもらいながら1ヶ月間乗り切ることができました。急な休暇が必要な場合、仕事を再分配し、もし人手が足りない場合には人を増やすか、案件のボリュームを減らせるかどうかを交渉して調整しています。
―初めてリーダーになった時、最初に直面した壁はありましたか?
私の現場は在宅勤務が基本なので、チームメンバーとどう仲良くなっていくかに悩みました。誰しも職場の人とは仲良くしたいものですが、リーダーとしてチームをまとめる立場になったとき「どう接すればいいのか」「どうコミュニケーションを取るべきか」と悩むことが多かったです。今でもその点については、日々考えながら接しています。
―チームリーダーになって初めて分かった事・やりがいはありますか?
OTSSでは、リーダーにチーム運営を任せる部分が多いため、自分のやりたいことを実現しやすいのが、リーダーとしてのやりがいだと感じます。発言権は誰にでもあります。例えば、チーム内で「空いている時間を使ってアプリケーションを作ってみよう」とか、「研修を受けてみよう」といったアイデアを自分で考え、実行できるのはリーダーだからこその特権だと思います。
▼相談しやすい職場づくりとストレスマネジメント

―ストレスを感じる時ってどんな時ですか?
人間関係ではあまりストレスを感じることはないですが、急に大量の仕事がドンと来たときは焦りを感じます。一日中「どうしよう、どうしよう」と焦っているような状況です。そんな時はスケジュールをしっかり立てて、チーム全体でカバーし合いながら作業を進めています。
―悩んだときに社内でサポート・アドバイスしてくれる人はいますか?
私が悩んだ時は上司がサポートしてくれます。同様に、メンバーで困ったことがあれば、私がサポートしています。
―部下は悩みを相談、共有してくれますか?
具体的な仕事の悩みはよく相談されます。人生相談をしてほしいという気持ちもありますが、私自身もあまり話さないので、そういった悩みが共有されにくいというのもあります。ですが、悩みはいつでもウェルカムです。
―定期的に面談などはするのでしょうか?
定期的な面談という形式ではなく、相談があった時に都度対応しています。毎日、メンバーに「どのくらいの仕事量を抱えているのか?」や「大丈夫か?」といった話をしています。在宅勤務という環境もあるので、毎日こまめに確認するようにしています。
▼「ありがとう」が生む、リーダーシップの土台

―仕事をする時、心がけている行動はありますか?
リーダーシップに直接関係するかは分かりませんが私が心がけているのは、質問を受けた時に「ありがとう」と感謝の気持ちを必ず伝えることです。特に、質問する側が緊張することを理解しているので、話しかけやすさを意識しています。
私は以前、質問したいタイミングに聞けなかったり、上司やリーダーが忙しそうに見えたりして、質問をためらうことが多かったので、その経験を踏まえて、今は質問を受ける側として「連絡ありがとう」や「その質問で合っているよ」といった反応をし、話しかけやすい雰囲気を作るようにしています。
―意見や指示を効果的に伝えるために工夫していることってありますか?
なるべく素直に指摘するようにしています。例えば、メンバーが確認を怠って提出した場合、そのミスを率直に指摘するようにしています。その際には、ただ指摘するのではなく、理由もきちんと伝えるように心がけています。
―なぜ素直に伝えるのでしょうか?
オブラートに包んで伝えるのは簡単ですが、それだと意見が通じなくなることが多いですし、注意を受けた人が「この人、嘘っぽいな」と思ってしまう可能性もあります。そうなると、さらに意見が伝わりづらくなります。だから素直に「これはダメだよ」とか、嘘をつかずに指摘するように心がけています。
▼今後とメッセージ

―今後、リーダーにはどんな能力・マインドが必要だと思いますか?
コミュニケーション能力です。これは昔から必要とされていたスキルですが、今はさらに重要性が増していると思います。
その理由としては、在宅勤務の増加や飲み会の減少など、自然と生まれていたコミュニケーションの機会が減ってしまったことが大きいです。昔は、分からなければ聞くという流れが自然に生まれていました。でも今は、分からないことがあってもネットや生成AIを使えば答えが見つかってしまいます。
その結果、質問をしなくても仕事が進み、コミュニケーションの機会が減っていると感じます。飲み会などの機会がなくても、信頼関係を築けるようなコミュニケーション力が、これからのリーダーには必要だと思います。
―就職したばかりの自分にアドバイスできるとしたら、何を伝えたいですか?
「いろいろやってみろ」と伝えたいです。例えば、先輩に飲み会に誘われた時に「行かない」と選択をするかもしれません。仲良くない先輩と話すのは気を使いますし、正直面倒だなって思うこともあります。仕事でも、「この資料を読んでおいて」と言われた時に、「読むだけでいいや」と済ませることもあるかもしれません。
飲み会に行けば、普段話せない人と話せる機会があるかもしれないし、仕事で一手間加えれば、自分の成長につながるアドバイスをもらえることもある。失敗してもいいので、とにかくいろいろ挑戦してみる。それが、特に就職直後に一番大事なことだと思います。
―最後に、今就職活動している学生全体に向けてメッセージをお願いします。
就活中は、どうしても周囲と比べがちです。例えば、他の人が内定をもらったり、面接でうまく話しているのを見ると、「自分はダメなんじゃないか」と思ってしまうこともあるでしょう。しかし、その場で自分を他人と比べる必要はないです。面接でうまく話せなかったとしても、それが全てではありません。調子が悪かっただけかもしれませんし、自分の魅力をうまく伝えられなかっただけです。
大切なのは、自分の魅力を信じて次に活かすこと。もし面接で落ちたとしても、それは自分の魅力がないのではなく、うまく伝えられなかっただけ。次こそは、もっと自分をアピールできるように挑戦していけばいいんです。自信を持って、前向きに挑戦を続けてください。
そして、もし興味があれば、うちの会社にもぜひ注目してみてください。うちの会社は大企業と比べると規模は小さいですが、逆にその分、一人一人の意見が通りやすく、上司が全員を把握しているため、自分の強みを上に伝えやすいという利点があります。大企業にはない魅力を感じているので、ぜひ興味があれば応募してみてください。
―あとがき
今回の記事を担当した榊原です。
佐藤さんのインタビューには、リーダーとしての心構えや人間関係を大切にする姿勢が表れていたと思います。特に、コロナ禍以降リモートワークが進む中、対面でのコミュニケーションの重要性を再認識できたのではないでしょうか?
今回の記事を読んでOTSSに興味を持った方は、説明会に参加してみませんか?

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