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バリ島伝統建築の特徴を少し。

バリ島の伝統建築というのは、バリに伝わる古文書、ロンタル(ヤシの葉に書かれた文書)に基づいています。
ロンタルに書かれた決まった位置に門、家の寺、台所、トイレなどが建てられているのです。 

 門は非常に狭いです。

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その門を開けると広い敷地が広がっています。
普通の家も家族何世代かで住んでいるので、敷地内に家族分棟がある感じです。

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この門の両脇に、小さな家寺があります。

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大きい家寺はまた別にあります。
家寺は、家の中で一番重要な場所です。
必ず、グヌン・アグン(アグン山・バリヒンドゥー教の聖なる山の方角にあります。
バリ島の北東部には、グヌン・アグン(アグン山)という、古くからバリ島民の信仰の対象となってきた山があります。
家の作りはそれが基準となっています。
バリ島民の生活は、全てがこのアグン山を中心とした「山側」とそれに対比した「海側」、という対比で営まれているようですな。
統一されている感じがわかりやすいと言えばわかりやすい。
「はいはい、家寺の方角がアグン山ね!」という仕組み。

ここを理解して第一歩。
反対側「海側」は魔性の住みかとなるので穢れた場所とされます。
ということで、南西方角はトイレやゴミ捨て場になります。

そのような感じで作っていくのを見ていきました。
作っていく中にずっといると、曼荼羅の中にいるような不思議な感じにもなります。

バリ島建築は、建物の中に宇宙を詰め込んでるようなものなのでしょう。
と勝手に解釈しています。
知れば知るほど面白いバリ建築です。



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