『アバウト・タイム』見た
こんにちは、おととしです。
Netflixで『アバウト・タイム』を見たので書いていきたいと思います。
SNSで話題だったらしく、妻が一緒に見よ~と言ってきたので見ることにしました。ざっくり言うと、主人公の家系では、代々男性が過去にタイムトラベルできる能力を持っていて、主人公がその能力を使ってどのように人生を送っていくのか、という物語です。
過去にタイムトラベルできるということは、さっきの会話の発言で間違えたと思ったら、やり直してより良い発言をすることができます。数日前の選択が間違えていたとわかったら、その数日前まで戻ってやり直すことができます。「あのときこうしていれば良かった」というのは誰もが思う考えです。それをまさに変えることができるなんて、夢みたいな能力です。
でもこの映画の結末は、能力を使いまくって自分の都合通りにしていくというものではありませんでした。むしろ、能力を使わずにいかに「今」を楽しむかということへつながっていきます。
タイムトラベルして過去をやり直すことができたらとても便利でしょう。ですが、それは甘えなのかもしれません。私たちはよく、自分の環境に対して文句を言います。お金がないとか、今の仕事の立場だと何もできないとか、不満ばかり言います。
でも、そうではないのかもしれません。その限られた環境の中でいかに楽しく生きることができるのか、考えなければいけないのです。おそらく、「今」を楽しむ能力がなければ、過去を変えたとしても楽しく暮らすことが難しいのではないでしょうか。むしろ、自分の都合良く変えることができるために、退屈に感じるようになるのではないでしょうか。
「今」の現状に不満があるから、何かを欲したり、改善しようとしたり、生きることに張り合いが出てくるのだと思います。過去につらいことがあったなら、その時の自分には何かが足りなくて、それを変えることで将来がより良いものになると考えることができます。
ただ、将来もどうなるのかわかりません。つまり、「今」を楽しく生きる能力があれば十分なのです。だって明日、もしかしたら1時間後に死んでしまうかもしれないからです。
幸せはどこからか勝手にやってくるものではないのです。仮に過去を変えることができたとしても幸せになるとは言い切れないのです。いかに「今」を、自分がいる環境を楽しむことができるのかだけが、楽しく生きるために必要な能力だと思います。