怪しい短歌 ホ 10首
ナメクジに食われて死んだ男性の身元捜査が進んでいます
ソヨソヨと日向に垂れる白容裔風は春風梅は満開
静けさを集めて山は押し黙りサガリの頬をつたう春雨
やりがいを感じなくなり人間を相撲に誘うことも無くなり
ゲラゲラと笑い女の声がする心底俺を見下した声
ぐったりと仰向けでいる真夜中に狸列車よ音を立てるな
雨の音カエルの鳴き声聞きおぼえあるうめき声紫陽花の色
失恋かなにかがテーマと思い込み見ずに終わったきさらぎ駅
寂しくて火星に来世に妖怪に人は仲間を欲しがったりして
公園のベンチで爪を切っている男を毎週見かけていたが
ナナロク社主催の新しい歌集のための選考会に応募したものや、Xにポストしたものなど。
その他の怪しい短歌もどうぞ
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートはクリエイターとして活動費に使わせていただきます。あるいは、あんみつを買う費用の一部にさせていただきます。