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「キッチンカーやってみたくて」×「つくった野菜をどこに届けるかも自分たちの意思」
今回のゲストは、「『食』を軸とした港の賑わいづくりプロジェクト」と「空き家×農業プロジェクト」の2人。
「食」を起点とした新たな島の魅力創出を目指す「『食』を軸とした港の賑わいづくりプロジェクト」と、
「空き家」と「農業」をかけ合わせ、島の地産地消を進めていくことを目指す「空き家×農業プロジェクト」。
果たしてどんなトークがくり広げられたのでしょうか?
ここでしか聞けない2人のお話、覗いてみませんか☕
現役の大人の島留学生がどんな思いで大人の島留学に参画をし、
実際に島でどんな仕事に取り組んでいるのかなどを等身大で語る、
『純喫茶−大人の島留学 −』。
毎回ゲストをお呼びしながらディープな話を繰り広げていきます。
【純喫茶−大人の島留学 −】
VOL.1 「キッチンカーやってみたくて」×「つくった野菜をどこに届けるかも自分たちの意思」
【YouTubeアーカイブ】
まずは自己紹介から
本日のトークテーマは「わたし今、島でこれしてるんです。」
モデレーターは島前ふるさと魅力化財団所属の乙川くんです。
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記念すべき第1回目のゲストは「『食』を軸とした港の賑わいづくりプロジェクト」(以下、食プロジェクト)と「空き家×農業プロジェクト」(以下、農プロジェクト)の2人。
食プロジェクト からは安永くんが登壇!
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農プロジェクトからは大城さんが登壇!
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食プロジェクトってどんなことしているの?
まずは食プロジェクトの活動の紹介からスタート!
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「『食』を軸とした港の賑わいづくりプロジェクト」として活動している食プロジェクト。
「食」を起点とした新たな島の魅力創出を目指しているそうです。
大人の島留学と食の人材・プロモーション領域等において事業に取り組む都市部企業とが共創していきます。
そこで行っている活動は主に4つ!
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そして、5月~6月にかけてはこんな取り組みをしていたそうです。
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シェアオフィス(オフィス利用)とはどんなものなのでしょうか?
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そのあとは早速、3人によるパネルディスカッションです!
(乙川)お話ありがとうございました。ところで安永くんは、なぜ食プロジェクトをやろうと思ったんですか?
(安永)もともと食にはとても興味があったんです。食べるのも好きだし、作るのも好き。飲食バイトの経験もたくさんありました。
そんなとき、大人の島留学でのお仕事を決める面談で今年の4月からはじまる食プロジェクトのことを知って。自分もやってみたい!と思い参画しました。
(大城)もともと料理や食に関することが好きだったら、それ自体がもう楽しいと思うのですが、活動する中で、特にやりがいや大変なことがあったら聞いてみたいです。
(安永)やりがいは、セントラル亭でお会計の際などに接客ができるところです。観光客の方が船から降りて最初に訪れる場所だからこそ、会話の中で観光案内ができたり島の滞在における需要がわかったりします。お客さんの顔や会話からやりがいを感じることが多いですね。
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(乙川)なるほど~プロジェクト活動をやっている中で楽しいことやわくわくすることはありますか?
(安永)そうですね。島の生産者さんのところへお伺いしてお仕事を手伝わせていただくことがあります。
そこでは直接、生産者さんから「ここをこうしてほしいな」「昔はあったのに、なぜ今はないのだろう?」といった困りごとをお聞きすることができて。いただいたアイデアが、プロジェクトの次なるアクションにつながっていくところがとてもおもしろいです。
(大城)お話を聞いていて、私も農業に関わっているのでつながる部分はあるなと思いました。逆に大変なことはないですか?
(安永)海士町の食の流通や供給を効率的にできるようにするためにはどうしたらよいか。セントラル亭のオフィス時間を使ったイベントの企画はどうしようか。栄養不足にならないか。など、考えられる部分が多いことですね。
やらなければいけないことが重なりすぎて、頭がパンクしてしまうこともあります(笑)
でも、メンバーで意見を出し合う試行錯誤は大変ですが、とてもワクワクします。
(乙川)ちなみにプロジェクトのメンバーは何人いて、どんな人がいるのでしょうか?
(安永)今は4人で活動していてます。
もともとは調理師やパティシエとして働いていた方や本土で食品の営業活動をしていた方、大学生の方など、みんなさまざまです。比較的、食に興味のある人たちが集まったチームなんじゃないかなと思います。
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(乙川)それでは、プロジェクト全体で今後やりたいことや目標はありますか?
(安永)食プロジェクトだけでキッチンカーを走らせてみたいね、というアイデアは出ています!
港までは自転車や車がないと行くことが難しいので、足腰の悪い方は大変だと思うんです。キッチンカーでそのような方の地域のもとへ行き、温かくておいしいお料理を届けたいですね。
(乙川)キッチンカーの計画があるんですね。びっくりしました!
(参加者の方)仕事を通してのギャップとかってありましたか?
(安永)そうですね…本土だとスーパーに魚が陳列されていることが当たり前ですが、島の商店だと野菜や肉はあっても魚が置いていないことが多くて。生の魚や切り身がほとんどなく、冷凍されていても外国産のものばかりなんです。そこに本土と海士町のギャップを感じました。
農プロジェクトってどんなことしているの?
続いては、農プロジェクトの活動の紹介です!
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「空き家×農業プロジェクト」として活動している農プロジェクト。
「空き家」と「農業」を掛け合わせ、島の地産地消を進めていくことを目指しているそうです。実際に現場を持ち、生産活動や地域でのつながりづくりに携わっています。
そこで行っている活動は主に5つ!
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①4月に発足したときにまいた種が苗として成長してきて、今週はトマトの苗を植えつけました。
②果樹ではブドウを育てています。
成長がすごく早く、葉っぱを切っても切っても成長が止まらなくて。
繊細な作物なので日々選定をしたり農薬や植物ホルモンを処理したりしています。
③今は主に大人の島留学生のシェアハウスの整備をしています。
空き家はモノがいっぱいの状態である場合が多いので荷物を運び出し、工事の終盤には壁塗りのお手伝いをしています。
④状態がいい作物はJAや商店に卸すことができるのですが、傷がついていたり虫食いが多かったりする場合はあらたにマーケットを開拓します。
無人販売のように、ちょっと安めの価格で売ったり、見た目を気にせず調理用としてお店に卸すこともあります。
⑤プロジェクトメンバーの6人みんな、農業経験のある人が一人もいないため、地域の方から教えてもらいながら進めています。
今自分たちのお米を育てる田んぼも持っていて、地域の農業法人の方から教えていただいています。
今後に向けて、現在感じている課題感もお話いただきました。
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そのあとは早速、3人によるパネルディスカッションです!
(乙川)お話ありがとうございます。そもそも大城さんが農プロジェクトに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
(大城)今まで農業の経験はないのですが、漠然と一次産業で特に農業には興味があったんです。でも、どこからはじめたらいいかわからなくて。
そんなとき、大人の島留学で1年間農業に携われるプロジェクトがあることを知って、試しにやってみようと思いました。
(安永)結構な種類の野菜や果物を育てていると思うんですが、ちなみにいくつぐらい畑を持っているんですか?
(大城)果樹とお米を含めて全部で8か所です。基本メンバーの6人で管理しています。
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(乙川)すごい…!大体の一日のスケジュールについても気になります。
(大城)日によって作業内容は異なるのですが、早いときは朝7時~7時半で収穫をしています。4月の前半は種まきや畑の土づくりをしていました。
今は種や苗は植え終わった状況なので、草取りなどの管理をやっています。毎日同じ働き方ではなく、その日ごとにみんなで役割分担をして仕事内容を決めています。
(安永)今は空き家もやっているとのことですが、大変なところや改善していきたいことはありますか?
(大城)今は梅雨前で雑草がたくさん生えているので、私たちも、地域住民の方も、家の見た目が良いと思えるように綺麗に整えていきたいですね。
シェアハウスの周りの景観を整えるのが課題です。
(乙川)今後、年間ではどんなスケジュールで動いていくんですか?
(大城)作物によって違うのですが、来週末にはお米の田植えが終わり、秋ごろに収穫する予定です。
ぶどうも今は手入れをしているのですが、8月には収穫できそうです。
夏野菜も育てている最中で、今月末からどんどん収穫していきます!
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(乙川)今後1年間でやっていきたいことや、最近あたらしく始めたことってありますか?
(大城)私たちのプロジェクトは、「これをしてください」っていう指示が明確には決まっていなくて、自分たちで考えてつくっていくような働き方をしています。
野菜も出荷先が決まっていない分、どこに届けたいのかを自分たちで意思を持って決めていく必要があるんです。
今やりたいこととしては、無人販売できるような場所や仕組みを作ること。それから、現在はJAと商店に作物を卸しているのですが、給食センターや島内の飲食店にも、自分たちでつくったお野菜を届けていくことができたらいいなと思っています。
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(乙川)JAや商店にはどうやって開拓していったんですか?
(大城)JAは島の人がお野菜を卸す王道ルートの一つなので、自分たちもやっています。
商店は、商店のおばちゃんともともと顔見知りで、
「お野菜売れませんか?」とお聞きしてみたら「売るよ~」と言ってくださったので!
(安永)そんなことまでやっているんですね!
ちなみに島の農家さんの高齢化について先ほど触れていたと思うのですが、農家さんの担い手がいないのは何が原因だと思いますか?
(大城)実際に農業で関わって海士町で出会った方は、「農業一つでは食べていけない」ということが原因だとおっしゃっていて。
若い世代で農業をやりたいと思う人が少なく、働き盛りで島外へ出ていく人が多いことが原因なのだそうです。
お仕事をリタイアした60歳、65歳以上の方たちが農業を始めることは多いそうなのですが、農業1本に仕事しようと思う若い世代がやっぱり少ないことが現状としてあります。
いかがだったでしょうか?
今回は食プロジェクトからは安永陽さん、農プロジェクトからは大城梨紗子さんにゲストとしてお話いただきました!
次回は、都市と地方の大交流プロジェクトと福祉×まちづくりプロジェクトの2人!
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いったい、どんなお話が聞けるのでしょうか?
お楽しみに!
(R6年度大人の島留学生:髙橋)
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