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狭間に揺れる

残り湯の姿を目にし
ワタシは侘しくなった 

それは浸かるには少なく 
栓を抜くには多く 

少な過ぎず 多過ぎず 
どちらとも言えないものだ 

そんな残り湯の姿に儚さを覚えてしまった 

ワタシには
物事の狭間で揺れ動くといふことは
美しいなりを秘めているようにも見えてしまい 

これは悩めかしく 
さらに困り果ててしまう 

これも性分なのかと また悩む 


ああ 今夜も残り湯か 

ああ 今夜もあれに浸るのか 

ああ 今夜も狭間で揺れるのか 




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