目の前には 透明な階段
後ろには 灰色のコンクリート
『うん…どちらも素敵だな』
可笑しな感情が湧き出す
どこか 可笑しいのかな?
なにか 間違えたかな?
もう 平衡な感覚は置き去りにしよう
このまま 階段を駆け上がり
わたしは 空の一部になりたい
最期は 散り散りになって
あの人に わたしの欠片を拾い集めさせたい
手の平に ちくちく 痛みを刻みこみ
一生 消せない キズになる
5センチのフェンス
わたしは そこの住人
可笑しいな…
わたしは 未だ
コンクリートを愛してるみたい
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