愛は? 心はあるのかい?
心ない、心ない、そんな出来事、ちょっと多すぎやしませんか?
あれも、これも、それも、盗っただの、撃っただの、逃げただのってのにあふれてるから。
起床して目覚めて見まわすこっちの世界、もちろん美味しいだの、嬉しいだの、楽しいだのってのはあるけれど、せっかくかけた幸せの梯子も足元で揺らす輩がいるものだから、怖さに心臓キュッと絞られて、小さくきつく縮こまる。これじゃ総天然色の明るい世界も台無し、興醒め、色褪せて、もったいないったらありゃしない。
自由で柔軟で闊達かつあったかい心はいったいどこにあるのやら。ちくちく刺されて、ギリギリ絞られ、踏まれ、蹴られて萎縮しているものだから、「このままじゃいかん」の反骨精神が起動して、起床する前の世界でせっせかせっせか心を育み愛を膨らませ。
今や心は愛は、お伽の国にしかないのかい?
そんなばかな。まさかねえ。