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 これまでの不満やぼやきや不遇や災難がいかにちっぽけだったかを思い知らされるような、泣きっ面に大群の蜂的な、弱り目に巨大な祟り目とも取れる、はたまた踏まれたり蹴っ飛ばされたりライクな重い日々続く。

 上には上があることで臍を噛むのは踏ん張りに転換できるが、奈落の底のさらに底を覗くような毎日は、滅入る気が乱高下で渦を巻くタガが外れた無限ループ。

 1月、2月は、何かを成した気がしないうちに通り過ぎ、3月も週が明ければ中旬に突入する。なにも成した気がしないのに、社会は砲撃を受けたビルのようにガラガラと土煙を上げながら崩れ落ちているんだね。

 こんな時は目を瞑り、心に溜まった『邪』にいったんお引き取りいただく。吐き出す息に意識を合わせ、すっす、すっすと、ざらつき、濁りを運び出す。精神のデトックス。
 こころ無にすれば、白紙に戻る。たとえ同様の邪に再度侵されることになろうとも、一度リセットのかかった精神はバネ、跳ね返す力を蓄え戻ってくる。

 精神の再生。Rebornをかける。

 いいことかどうかはわからないけど、めくる日ごとに精神の蘇生を課せられる毎日。

 絵は、暗いトリガーのRebornを、明るく転嫁した意地悪。

 この調子が1年続けば、毎日が誕生日になるーーそう考えれば、苦くても軽口的な笑みを口角に浮かべることができる。

【毎日が誕生日】

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