【映画】『ハウス・シャーク』を観て

最初の感想がこれでいいのか、とは思っています。



※本記事は、ネタバレを含むかもしれません。
※PVにスプラッタな表現があるため、苦手な方は頑張ってください。


あらすじ

息子テオと二人暮らしの元警官フランク。ある夜、シッターのベッツィに家を預け帰宅した彼が見たのは、血の海となった自宅トイレの中に引きずり込まれていくベッツィの凄惨な最期だった。家にサメらしき怪物がいると主張し、テオと庭でテント生活を始めたフランクだが、地元の悪徳不動産会社は勝手に家を売ろうと画策。内見に来たカップルもまた犠牲者となってしまう。自分の家以外でも同様の事件が起きていることを知ったフランクは、怪物「ハウス・シャーク」の駆除専門家という人物を探し出す。犠牲者は数を増していく中、ハウス・シャークとフランクたちとの奇想天外な戦いが幕を開ける!

Amazon Prime Videoより引用

サメとコメディ

B級映画といえば… というレベルでジャンルが確立されているサメ映画。

サメ映画において、サメはどこからでも現れて人を襲います。海、陸、空、果ては霊界までも。

犠牲者が出て、追いつめられ、主人公たちは絶望に立たされながら己を奮い立たせて立ち向かうことになります。

しかし、この「ハウスシャーク」ではパニック要素が早々に姿を消します。なんなら最初から影が薄い

念力を使う住宅診断士や、突然画角に現れて「キャー!サメよー!」と気絶するだけの女性が出てきます。サメがビームを撃ちます。対抗するため蟷螂拳(カマキリの動きをヒントにした拳法)を習得します。サメは元々陸上の生物だったらしいです。どういうことなのか

間違ってもこれを「パニック映画」として見ることはありません。パニック映画という極薄のオブラートに包まれた要素モリモリコメディ映画です。盛り過ぎて包み切れているかも怪しい。


人を選ぶ?”らしさ”

全編通してクセが強く、そこそこ人を選びます。
サメ映画がそもそも人を選ぶのでは?
例えば、スプラッタ要素や下品な表現が全体的に強めです。
111分という潤沢な時間内に満遍なくちりばめられており、精神への負荷が強いため、何回かに分けて服用することが推奨されます。
(個人的には、サメ映画は90分におさまっているものが多いイメージ)

妙にふわっとした材質を感じさせるサメの被り物・「そうはならんやろ」という演出やセット・勢い重視で無駄に個性的なキャラクターは人によって酷評の的になりそうです。
私は腹抱えて笑うことができるので好きです。明らかな付け髭の酒飲みおじさん、スパイダーマンに憧れたマッドサイエンティスト…ツッコむほどでもない要素、良い。

このあたりを「そういうもの」としてあまり考えないか、きちんと批評するかで映画全体の評価がかなり変わりそうです。
多分考えない方が有意義です。いやこの映画を見ている時点で有意義かは疑問ですが。


楽しみ方

サメ映画を視聴するときの個人的な注目点として
深夜テンションで観始めて、完走できるか” があります。

この映画は「がんばればいける」ラインです。
(特に前半が)長くダレるので、リタイア率は高そうです。
ただ、「こんなサメ映画あってさ~笑っちゃうよね」という話のネタにするにはもりだくさんな要素になっています。気になる所だけピックアップして観ましょう。お酒と一緒に楽しみましょう。


まとめ

勧めるなら、サメ映画とその他クセつよ要素に嫌悪感が無い人にしましょう。サメの姿も比較的沢山見られるので。
私はサメ映画嫌いに勧めて、映画を選ぶセンスの信頼を無くしました。

以上、捻り出したサメ映画感想でした。
ありがとうございました。


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