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毎日湯船に浸かる習慣(前半)

ある日の真冬の朝だった。
私は中々布団から出られずにいた。
近くには目覚まし時計が横になっている。

【ピピピピピー】
3度目のアラーム音が鳴り
ようやく設定を”オフ”にし、上半身を起こす。

部屋は暖房を付けずに寝ていたから
一度布団を出ると5分もすれば体は芯まで冷える。


身震いしながら階段を足速に下り
一階のダイニングに向かう。


扉を開けるとストーブの前に直行し、そのままダンゴムシのように丸くなった。

『はぁー.......』


ため息の後に再び睡魔が襲う。
うとうと…
うとうと…

今日は…一段と…ネムイ…。

中々動こうとしない私に気付き
母が近づいて来た。

『どうしたの?体調悪いの?熱は?』

すぐさま手で私の顔を触わった後
体温計を差出してきた。
私はストーブから離れ体温を計った。

『あー、やっぱり!』
母は言った。

(次回に続く)

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