四行詩301〜350

地の利に任せて酸素が足りない
なるたけ右方向に正確なマティス
無駄まに傘なる屠蘇と写仏いくら
程なるところに塞いて魔は出来ない

黒縁眼鏡の虎が目覚める245度
総てが杜撰で何もかもが背負われた
使命と責任に蓋して増して増して
「暁光の貫部に踊るしかない梁の空

所詮2と3の交錯割を食うアテはどれ
すれ違うナサリン 踏む右足の一瞬
泥の箱柳 根源的事象の究明に急げ
さすればAを逆立ちさせてみよ

短き命を惜しまず使え 灰色の瞳
時を戻して短き命を惜しまず使え
系譜に自ら浸からぬ日高 発信音
筋肉系トラブル時を戻して短き命を

全能感 身震いに目が眩む united
映ずるすべてがたゆまず発光する
吃れ吃れ空を叩き割ることすら可能
顔半分でも難なく生きてゆける

金壺眼を開いて声高アセンブル
乳液は瞳孔ハラスの雄叫び聞け
棘棘の鉄格子 身贔屓は鉄鼠の檻
桜島大根が中途退学した夜の夜

お法師のツクツク人間走るなメロス
とことんまで消尽せよ理の35周年
オンタイムの邪気 目の錯覚を活かし
特異に奇異に並べよM's flowers

精神的紐帯は金目のグロッサリー
メビウス的なるものを屠るは歯肉
血塗られた嘘 弁明と露厳のピーナツ
あなや貧し縷々説かれるこの道の先

辺のリンダ温床は味の素のマンガン
落雷はヒッピー元祖的な何かが吼える
時は来たいざのらくらせよ 鬼ども
この魔性の月を喰らい衰弱せよ

出店はシーサイド 紅楼夢は輪廻フェチ
お神楽若葉3千年後ウォンチュー
道標はサテン 破瓜は緑青のキジムナー
花は椿と仰せにご記憶 鳥兜ありがとう

横隔膜がイトマキエイに恋をする
橋桁まで連れてって 不束な若者の足跡
猥ある処に成り立つ金満血を雪ぐ
無名のあなたと無名のわたしが今出逢う

やさぐれゾンビ 米粒の相方
内輪受けの往生 菱形の=ゲンガー
まつげの潜伏湖のほとりの花畑
酢醤油は吉地下鉄/ドゼウ/わっしょい

大和の童はワンダ君と尻尾振る
呼んでる透明性行き違いの心底
は俯瞰ブカレストから穏当に帰還
禿げが泣く印象の正義態と感謝

ネコ・消毒液・生い立ち不貞寝は悪
辣韮は座礁ラムネは霧島の困難
破産のみが存在を知り 帝銀はよよ
落した成金恥ずべき頭を隠す

関係は良好 通暁は使者のフレームアップ
養殖マグロがチキンパイを待ち望む朝
の顎が鍔を吸う昼の上の朝食
ぼくら勝手にのさばった飴と鞭

デコトラには口笛をロハスの無邪気
朝顔を指パッチン横着を向いてれば健闘
金融は統計的に独立? あさはかな知
ブリーダーの鬼火 転倒させて盛り場

あんこは承認欲求の塊 わしゃムリ
釣り師がおかっぱを破砕する夏
線のリーダ 剣呑な白鳥を絵馬る
ルール破り放題 借りてきた猫=思想

精米職人の中の人鬼束アサンブレラ
裸体を渦状に捩り 魂だけを抜粋
傀儡師の矜侍大顔男の無い約束
蛸みたいな異邦人を見つけ次第ビンタ

葬送する電ノコ 明日は晴れかな
栗の樹の上で目をひん剥く猿
哀れな鎮魂歌 鞭打たれる資本家
茶の間でサイバーテロ 楽チンだネ

臓物は腐敗し爆音と共に勃興する静寂
山びこは連帯責任 貴女を推すと決めた
以上は鉤括弧によるワルツ 能面
さぞお辛いでせうちびっ子達の森

お電話厚い内にクエ白羽の矢
特ダネは織田無道教徒がその都度
毎度屋さんに仕入れたお猪口を
シューベルトが尻に挟む七つ下がり

高校生にとって学校とカラオケは
等価物 鞘かなコレ? いや犬か
美大生にとって食肉と侘び寂びは
区別のつかない 咒のごときもの

予報外れの空模様 窓から屈折する光が
キアロスクーロ 韋駄天の無意味
棋士は読む 岸辺は互いを求め
川幅は刻々と狭まってゆく

駄々っ子　最近見た芸人　パチューカ
じいさん　その気になったら最強
モンク（ちがうちがう、僧じゃない）
一辺が2センチの正方形　即革命

子煩悩翻って自己陶酔
手鏡 ライトモチーフの厳かさ
王と呼ばれる所以あらゆる気品
を取り除いた後に残る倦怠

おにぎりの面構えハタチの虎ノ門
りは無理心中を迎え送りにハイボール
乙女座いわれなく乙女座からの獅子座
デデデ大王が我妻兄弟に惚れたあの日

豊かな漏電凱歌と勝鬨の輪廻
賞状は抵抗 沢庵に合わせる塩
事の次第を確認次第即式次第
石楠花からブロック注射まで

カウベルいち早い東欧の馬
轆轤と蠣太執れが真に偉い哉
突然のマイマイカブリに仇討ち
去り際のハイタッチ美学と学

ざく切りのベーコン 祖先は皆野蛮
盆と正月には帰る 鬼の首を携えて
悪しき機織り機 ワーニャは何処だ
目に入れても痛い四六時中座敷童子(共作)

還流するを飲むとき 走馬灯は
現象学檄を飛ばされ 目敏く反抗
悴んだ 若狭は排球に徹し喧しい
踵に填めた鎖は眩暈を惹起する

杉の木のワカメ二枚舌はビッピー
あしゃもやはモッチモチのたこ焼き
牛がいるただそれだけでいい 是認
Macでプロテスト おすピー問題発生

実になる身になる 腎盂がぱっぱと
生き霊隠して形の花 耳朶の世話人
されこうべ運ぶ棋士や今いずこ
食い気味な強欲 回転木馬賞受賞

武者震 was オホーツク的無罪で監禁
は大塚岳は見開きと相場が決まる
模糊たる眩暈 粘着質の方舟どもに
今教えよ 業の深さと真空パックの夢を

お焦げはスフマート羽生式入眠法
残月に職夜 深夜3時の迷惑メール
告げる四肢投げる御身の的外れ
鎖鎌は垂乳根 ジタバタするな猫飯

数多たちほこる大股開きの
矢継ぎ早にシュモクザメが恩を食う
椅子か鱈鉾か宜なる頤を覆し
加速する為のキーは既にそこに

aspiration 塵芥学び舎事始め 営為
木炭がチビに言うから黙っとけ
失われた 直截さ惑星からの訪い
ミスは封じ去って留め置き 留置

ガンモ 我先に 牛久を滅する
撮り溜め詳らかにしてよ人類
切り貼りの不如意竹林は間抜け
Artaud 幾らか分けて 染井吉野とスケール

罠罠から泣く人女子供 好き放題
蹴躓いてみよガリバルディ五厘
無垢犬 価値ばかりの自営破滅的
資本金とヘリゴランド 枕と淫猥

チビって言ったやつがチービ！
I m addicted to…えーっと、何だっけ？
鳥でも歌手でもない方のヒバリ
吉林省行くオネエ　示唆しかない

土竜がキーパッドを叩く歌う戌
無くなりながら産まれる 癲狂人間
脂ぎった逆三角形 亀だけを信じて
泳げ禊を終えた後のゴスロリ達

マクベスを二櫃の鬢王の城は黒
手が先にDELL 持って帰れ命
君の中にコテージを建てたい
そしたらアイソトープは耳朶の円

黒いカリッカリのベーコン future
国を任せて吐露せねばすべて幻想
割れ目の中から与えられた暗渠
キムチだけをただ愛と名にし負う夢

二葉亭四迷をぱっくと丸呑み
抽象絵画の理解やし
あな 易経 みんゴル楽しもうぜ
バニーの無機質 音の生き地獄

笑う魚投稿シースルー壜のしっぽ
大地の叫び声喉の割れ目の産声
僕は窪おいそれと逃げ延びた千々に
発芽してすぐマウント取ればまだ間に合う

祝詞で嘔吐 赦しを乞う蛸壺
街は暗峠駅で迷う岬 揚げ餅
人の影を食べる合歓木
珊瑚の囁きの不可避 PoE

しづ見川竜円の神童後地味の
わずして飛ぶ 火の粉と新宿駅
幻の歯肉炎うつら鉈か
子らか匂わず舌の為に茄子 

硫黄島再掲昼顔が残暑
刮目忍耐の日や堰を切れ
逢魔が時昼日中欧米勤しむ
Gottschalk 因幡の門前払い

黒鉄のオウムガイ裁判は菜種の心
を見ないで南方にしか与党はない
紫陽花比羅夫碌なモスキート音
腹痛が弁明 存ぜぬゾンビの頭ごなし

おいらのムスターシュは時折投げやりに
転がる身から出た錆をかっ喰らいながら
転身 饒舌なお頭のありがたみ 関サバ
食う寝る所に侵されて呪文効かずけざやか

チートしたくて夏フェス行く奴ら
アケビ色のお米尾行に気を付けろ
お宅のお犬様 随分と汚らしいざます
乗り越し精算まいまいつぶろ政の定義域