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子どもとどうやって遊んだらいいの?

長男のシシオがまだ未就園児だったころ、近所のママ友さんに

「いつも何して遊んでるの?私、子どもとどうやって遊んだらいいか、分からない・・・」

と言われ、「え?」と少し、ビックリしたことがあった。


そのママ友さんは、シシオと同じ年齢のお子さんを持ち、私と同じ高齢出産だった。出会いは近所の児童館だったろうか、記憶が定かではないが、子育て施設に連日足繁く通っていた私、どこかの施設で出会ったと記憶している。たまたま自宅も年齢も近かったので、自然と仲良くなったのだが、その後お子さんの保育園が決まり職場復帰されたので、会う機会もめっきり減っていた。

しばらくして、(理由は忘れたが)ちょっとの間自宅で過ごさねばならない期間があり、お子さんを保育園に預けずに自分で面倒を見ることになった時、ふと、思ったのだそうだ。

子どもとどうやって遊んだらいいの?


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普段は朝から夕方遅くまで保育園のお子さん。一緒に自宅に帰宅してからは、お風呂・夕飯・翌日の準備、そんなことをしているとあっという間に寝かしつけの時間になる。「遊ぶ」ということを意識しなくても、一日一日が慌ただしく過ぎていってたのに、突然24時間一緒に過ごすとなったら、「遊ぶ」ということがどういうことなのか、全く分からなくなってしまったらしい。


今年は新型コロナウイルスの影響により、人生で初めての『緊急事態宣言』があった。学校や園が約3ヶ月も休校・休園になり、働くパパママのテレワークも相まって、自宅で子どもとガッツリ向き合うこととなった。

普段お子さんと接する時間が少なかったご家庭では、先に述べたママ友さんのように「子どもとどうやって過ごしたらよいの?」と、途方に暮れた方もいらっしゃったに違いない。

ある程度大きなお子さんなら、『宿題』が課せられたり『オンライン授業』が導入されたりして、却って忙しく過ごしていたかもしれないが、小さなお子さんならそうもいかない。そんなに次から次へと面白い遊びが出てくるわけでもなく、頭を悩ませたパパママも多かったと思う。


我が家は・・・有り余るほどあったおうち時間に、『おやつづくり』を一つの「遊び」のように捉えて楽しんだりもした。中でも一番おいしく、テンション高く行えたのは『ピザづくり』だったかもしれない。

生地を作るところまでは私が行い、子どもたちは生地を伸ばして成形、好きな食材を思う存分トッピングして焼き上がりを待つ。オーブンの前で「チーズがとけてきた」とか「ピザのにおいがしてきた」とか、わちゃわちゃしている、そんな姿がとてもかわいらしく思えた。

出来上がりの見た目もなかなかだし、何より出来立てアツアツを食べるのがおいしすぎて、感動が鳴りやまない!以下の写真は実際に我が家の子どもたちが作ったピザである。


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自宅にある余り食材で簡単に作れる。これはいい遊びだ!楽しいし、何てったってお腹がいっぱいになるのだから、ほんと、幸せな楽しい遊び。

そう思っていた頃、こんな素敵な本に出会った!


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ピッツァぼうや​

ウィリアム・スタイグ 作  /  木坂 諒 訳

らんか社


表紙のぼうやの満面の笑みで、これは「ピザ好きな男の子が、おいしいピザを食べて笑顔になる」という絵本かな、と想像していた。が、そんな私の想像の斜め上を行った絵本。なんと・・・

お父さんがぼうやでピザをつくるのだ。


雨で外で遊べず、ご機嫌斜めのぼうや。その様子を見たお父さんが、なんとかぼうやを楽しませようと考える。「そうだ!ピザをつくろう!」となるのだが、このぼうやをピザにしてしまうというのが、なんとも面白い!!

ぼうやをテーブルに乗せて、生地のようにこね始める。

生地に見立てたぼうやをひっぱったりのばしたり、空中飛ばしをしてみたり。

油は「お水」で代用。具材も勿論乗せるのだが、例えばチーズは「紙きれ」で。

ご機嫌斜めのぼうやはピザ生地に徹しているのでダンマリを決め込んでいるのだが、お父さんの手でこねくり回され、お母さんもだんだんその気になり、時にはくすぐったりもするものだから、思わず笑ってしまうのだ。

これぞ、スキンシップの魔法☆ご機嫌斜めのぼうやは、もういない。



子どもとの遊びに、特別な道具は必要ないのだ、ということを教えてくれた気がする絵本。

どうやって遊んだらいいのか分からない時、機嫌の悪い子どもをあやす時、スマホやタブレットやDVDなどの力を借りるのはとても簡単。そして、大抵の子どもはそれが好き。でも、そういう道具に頼りすぎず、困った時にはスキンシップ、してみよう!パパやママのスキンシップは、私たち親が思う以上に、子どもたちを笑顔にすることができる、無料のアイテムかもしれない。


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20201128


▼我が家が行っているスキンシップのひとつ。


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