#28絵を描く。 隣の晩ごはん!?
凸凹発達の息子8歳。
言葉の壁が厚い彼にとって、絵を描くことは、表現ツールの1つになっています。
毎日A4コピー用紙にせっせとしたためる絵の数々。
時期はすっかり新緑ではありますが、
今年のお花見で、息子の図々しさたくましさを感じる一面を知ったので
そんなお話しと、絵も添えてお届け致します。
今年は開花が早く、入学式が始まる頃にはすっかり散っていまったソメイヨシノ。
新緑の若葉を付けた樹木が
新入生を校門で迎えていました。
八重桜辺りなら丁度良かったのかもしれませんね。
ソメイヨシノは今や卒業シーズンの別れの花に成り代わりつつあります。
日本は表情豊かな四季があり
移ろいゆく季節を花鳥風月と共に愛でて
そこに情緒までのせる
実に粋で風流な楽しみ方をします。
淡い花びらが春霞の空を更に淡くし
溢れんばかりに咲き誇ったかと思えば
散り際も美しい
時期限定でちょっとした特別感を味わえるのに
それでいて至る所でお目にかかることができるため
ダレでも気軽に愛でられる良さがあります。
そして、甘味とお茶とよく合うこと。
3倍増しの美味しさです。
人によってはお酒や集まりとも相性が良かたっりもしますよね。
さて。
今年も近隣の土手に家族で花見に行きました。
団子は持たず、散歩だけです。
満開の桜が淡い桃色のトンネルを作り
菜の花と花大根で
黄色と紫色の花の道になっています。
風が強く
桜の吹雪
流石にキレイ〜の言葉しか出ない情景で
息子もまた
「お花キレイね〜」
と自然と言葉が口から出た様子でした。
コレは間違いなく
人生のハイライトシーンで流れそうな
淡くほんわかとした一時です。
息子「コレ(桜) 何色?キレイねぇ」
花の美しさを愛でることが出来る息子は
8歳にして なかなかに渋い。
ほんのりとした花の香に交ざって
お醤油の美味しそうな香りも漂います。
近くのお家が晩ごはんの支度をしているようです。
すかさず
息子「なんお匂い??」
私 「煮物のにおいかなぁ。美味しそうだね」
息子「食べたい!食べたい!」
私 「美味しそうなにおいだね。
煮物が好きなら今度作ろうね。」
息子「ヤッタァ!
えっとねぇ食べる!!」
私 「今度ね〜」
息子「えー!!行くよぉ。」
私 「どこに?」
息子「こうやってぇ お皿持ってく。」
胸の前で両手の平上に向けています。
恐らくお皿を抱えているのでしょう。
私 「お皿持って何するの?」
息子「えっとね。ピンポンする」
一体、何のこっちゃ?
私 「 うん? それで?」
息子「こんにちは!」
どうやら、皿を持って、ピンポンして挨拶しどこかに入っていきました…
ってコレ
煮物のにおいの お宅訪問なのか!?
私 「ピンポンして、こんにちはして、どうするの?」
息子「●●ちゃんです!」
丁寧に名乗っています…
私「 … それで?」
恐る恐る 尋ねます。
すると
皿を持っているだろう手を差し出して
元気よく答える息子。
「いただきます!!あーっむ!おいしい♪」
って ヨネスケさん!?
突撃!隣の晩ごはん なのかーーーっ!!
残念ながら、TVタレントではないため
突撃お宅訪問で食べ物もらえる確立は非常に低いでしょう…
それよりも
番組見たことないのにどこで覚えたのだ!?
それとも ギャグか!?
冗談とか言えたっけかな?
衝撃の展開に思わず何度か聞き返して
その度に同じやり取りだったので
そこから割り出すに…
本気8割 怖さ1.5割 冗談0.5割
と試算しました。
突然ピーンポーンとチャイムが鳴り
ドアを開けると
皿を抱えた見知らぬ8歳男の子が立っている
「こんにちは。」(…えっと、どなた?)
「●●ちゃんです。」(…ダレなんだ一体?)
「いただきます。」(…え!? いきなり
煮物食べてるやん!)
片言の日本語とナゾめいた行動の
一部始終を想像すると
さすがにホラーすぎる展開…
突飛な考えを臆せず伝えてくる息子から
思わぬ笑いをもらいました。
あ〜。
お花見はどうした? って
結局
花も良かったけれど
団子が1番よねぇ
8歳だもの
と思った次第です。
ではでは。
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