#23絵を描く。 春うららのソワソワとチック
凸凹発達の息子8歳。
言葉の壁が厚い彼にとって、絵を描くことは、表現ツールの1つになっています。
毎日A4コピー用紙にせっせとしたためる絵の数々。
春が近付くと親子共々気持ちが落ち着かない感じです。
今回は『鳥と花』展で、春の訪れとソワソワについて記します。
窓に射し込む陽が力強くなってきました。大分、日も長くなった3月。
まだ寒い日もありますが、灰茶色の野では緑が芽吹きホトケノザが幅を利かせ始めています。
今まさに、春うらら。
この時期は、息子も私もソワソワしてきます。
先に私のソワソワの話しをしておくと、
この時期はトラウマ気味です。
毎年のように息子の居場所が変わりました。その度に、様々な機関と慣れないやり取りをしたり、受け入れを探すのに大分苦労したり、自分の職場や周囲の理解を得るために帆走しました。何年も続いたため、肌感覚でなんかソワソワするのです。
次は、息子のソワソワ。
息子 「3月、3年生? 4月、4年生?」
と、毎日のように何年生かを確認しています。
見通しと居場所のチェックは重要です。
学校でも、次の学年に向けてステップアップの準備というか意識をさせているようです。が、
息子なりに、肌感覚にて、年度の変わり目と周囲の雰囲気や違和感をしっかり察知するため、
若干強めのプレッシャーになっている感じですね。
そんなわけで、激しく出ています。
久々の『音声チック』が。
今回のは
「ンキィーッ!」というような音です。
怒って叫ぶような癇癪に近い音を平均5秒に1回程度出しています。
楽しいときも。不安な時も。不快なときも。
お風呂の時も。ご飯の時も。ゲーム中も。登校中も。絵を描く時も。
家では常に、音声チック発動中です。
慣れたとはいえ正直煩い今回のチック。
外ではボリューム抑え気味で発動します。
ただ、不思議なことに、
学校や放課後等デイサービスでは全く出さないそうです。
なぜ??
場面チックとかあるのかな…今度ドクターに尋ねてみようと思います。
さて、チックもこだわりのように表出が変化していきます。
息子の場合、幼い頃は目をパチパチしていることがありました。
パチパチの速度はかなりゆっくりで、最初は気付かない程のパチパチで、これはチックなのか??という表出でした。
他には喉を咳払いのように鳴らす。
トントンと手の甲で物を叩く仕草。
他にも何個かあったと思いますが…忘れました。
私も最初こそ、驚いたし、四六時中チック発動中だと本人が辛くないのかな?と
かなり心配し心を痛めていましたが、
コチラが思っているよりも
案外、本人は大丈夫なようです。(←発達外来の医師や心理の先生など専門家がおっしゃっていました)
それに、大体2週間くらいで一先ず鎮静化に向かいます。
1ヶ月もしたら気にならないくらいに治まっています。
だから、コチラはチックそのものは気にしない&触れないのが良いみたいですね。
私もずっとその対応です。
ただ、要因は抑えておきたいところです。
大体はストレス過剰によりチックが発動していることが多いかなと思います。
それは、一見楽しそうで本人がその場を楽しんでいたとしても、
良くも悪くも本人にとっては大きすぎる刺激は負担なわけです。
だから、コチラとしては、そこをくみ取ることが大事かなと思っています。
ストレス状態であることを言葉で上手く伝える事は難しい。
けれど、チックがストレスチェックメーカーとして、発動してくれるので、
発動したら
いつも以上に負荷を軽くしたり、
負荷を軽くできない場合は、行動を気に掛けるようにしています。
ただし。
ストレスを受けた直後よりも、
少し経ってから発動することの方が多い気がするので、原因を探るのが難しい事もありますね。
さて、そんな息子ももうすぐ3年生。
息子「2年生の次は〜幼稚園!幼稚園行く」
と、ニヤリ。おどけてみせることもあります。
成長著しい2年生はまもなく終わります。
3年生はどんな成長が待っているのでしょうか。
周囲の子たちも精神的に大きく成長をする年齢です。
きっとその差が大きく開く様を
まざまざと見る事も増えるのでしょう…
ココロがチクリ。ささくれる瞬間も多くなるのかな。
それはそうと。
私にできることは、時間の許す限りで寄り添うこと。
家が安全基地であり、支援級や放課後等デイサービスでもそれぞれ居場所が確立されていれば、息子も安心して成長できるはずです。
しかしまあ、今回のチックはホントにうるさい。
大音量でキーキーヒーヒーと我が家にコンゴウインコでも迷い込んだのか?
いや、息子の腹の中にコンゴウインコが棲み着いたのだろう。それはきっと春のソワソワがそうさせたのだろう。
おぼろげな月が上る頃、キーキーヒーヒー言いながら描いた『鳥と花』の絵を キッチンで愛でながら今日も一日が終わります。
きっと、今年の春はうららかに―
迎えられるはずだ。
と願い半分で、思った次第です。
ではでは。
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