茶の温度、病をうむ生活
□お茶の種類、温度
私はお茶を飲むのが好きで、
お抹茶、煎茶、ほうじ茶、玉露、中国茶、ハーブティー、....
なんでも飲みます。
茶は『薬』として健康と長寿の源だから。
なんて優等生な理由はなく、
単純に美味しいからです。
温かい飲み物を飲んでぼんやりする時間があるなんて、今日も幸せだ。と思えます。
お茶は茶葉の種類によって淹れ方も様々です。最適な方法で淹れることによって、美味しさが変わります。
一般的に高級といわれている玉露は、
温度が50〜60度と低めの温度です。
渋みであるカテキンが溶け出すのが80度前後であるため、渋みをおさえ、旨み(甘み)を引き出すために低めの温度が美味しい。
試しに100度の熱湯で淹れたものと比べると、たしかに渋みが増します。
玉露の茶葉は『被覆栽培』といって、
一定期間、藁や布で日光をさえぎってカテキンの生成をおさえて、旨み(甘み)成分のテアニンを多く含んでいます。
その旨みを存分に引き出すための温度です。
『被覆栽培』のひと手間や、
『一番茶』といって新芽から作られたお茶のみを使用していることが、
玉露が他の茶葉より高級な理由です。
茶器を温めてからお茶を淹れるのは、
温度を冷めにくくするためですし
普段、何気なくやっている作法には、
ちゃんと自然な理由があります。
自然の摂理には、矛盾がありません。
ちなみに、わたしは個人的にほうじ茶が好きです。
高級だからといって、玉露が一番美味しい。
とは思いませんし、
自分で茶葉を炒って焙煎を手軽に調整できるところも、日常の『常茶』として、生活を豊かにして、炒っている時の香りも安らぎを与えてくれる。
と感じるからです。
時にはスーパーでコスパ最強の
玄米茶も美味しい。
季節の練り切りなんかと一緒に飲むのは、
ねっとりトロリとした濃茶のお抹茶が美味しいと感じます。
□本物を知る五感
さて、皆さんは
100度で淹れた玉露と
50度で淹れた玉露の違い、
分かるでしょうか?
もし、『煎茶』とかかれたパッケージに
玉露が入っていて、
『玉露』とかかれたパッケージに
煎茶が入っていたら。
皆さん、飲んで間違いに気づくでしょうか?
それは、
本当に好きで、よく観察し、味わって飲んでいた経験があれば、
茶葉を見て、触って、香りで、飲んで、
分かるはずです。
年末年始に、ダウンタウン浜ちゃん司会の
芸能人格付けチェック というTV番組があります。
あれは、わたしたちは電波を通して流れているものを映像でしか判断出来ませんが、
現実世界で、「本物はどれか?」という視点を常にもち、五感を磨いておくことは大切ではないかと思います。
物に対しても、人に対しても。
□今の身体には背景、原因がある
さて、整体従事者が
茶屋の娘のようなことを書いていますが、
言いたいことは、
身体のことも同じです。ということ。
わたしは人の身体、
もっといえば自分の人生が大切で、
自分自身が本当に好きです。
いつでもよく観察して、機嫌が良く、
快適でいたい。
身体は唯一無二の資本であるという経験を経て、自分の人生を豊かにするひとつとして整体を使っています。
うちにいらっしゃるクライアントさんのお悩みは、
「姿勢をよくしたい」とか、
「だるくてやる気が起きない」とか、
「難病といわれている自分の病がどこに行っても治らない」とか、様々です。
ご本人がおっしゃっている内容や、
医者に言われた病名は『ラベル』。
お茶の『パッケージ』です。
唯一無二の私たちの身体に、
おなじ病名、たとえば、
『ガン』というラベルが貼られていても、
実際に中身の茶葉を見ると、全然違います。
『ガン』ラベルの中には
冷えやストレス、
同じく『ガン』ラベルの人でも、中には
食生活、頭の疲れ
もっといえば、
『ストレス』の中身なんてより様々。
野口整体だから、
医者とは違って、副作用もなく、治る施術、治る答えを教えてくれる!
玉露は高級でひと手間かかっているのだから、絶対美味しいはず!
そんな受け身の姿勢、指示待ち姿勢がもしあるのなら、不調を繰り返します。
不調の原因や背景は、自分にしか分からないこと、自分にしか治せないことを覚悟してもらう必要があります。
わたしはたしかに整体従事者として人の身体に詳しく、『ラベル』にとらわれず十人十色の人の『中身』を観ますし、内臓や頭、骨盤など医者とは違った視点で人の身体を拝見します。
その人に合ったケア方法をお伝えしますが、
自分自身に心底向き合う過程は、自身でやってもらう必要があります。
楽ではないこともあります。
慣れない呼吸法は最初はしんどくもあるし、
セルフケアの時間を割くことは、忙しい日々の中に時間を作ることでもあります。
早く治さなければ!
と急ぐ人は、ゆったり長い目で待つ姿勢や、心から病という自分に寄り添ってくれる誰かと出逢うことがキーかもしれないし、
やる気が出ないのは、
身体の問題なのか、本当にそれが自分のやりたいことなのか、世間体は気にしていないか、じっくり問い直す必要があるかもしれない。
大切な親や子、パートナーとの関係性を、
掘り起こして再構築する必要もあるかもしれない。
自分は知っているようで、
自分のことをなにも知らなかった。
と愕然とすることもあります。
うちにいらっしゃる方で不調が改善され、
人生が好転していく方をたしかに見かけますが、わたしが好転させたのではありません。
ご本人が、自分の身体に関心をもち、楽しく向かってやった努力の結果です。
□本当に好きで、関心をもって経験を積むこと
かくいうわたしも
「人より身体の中身がわかる」なんてえらそうに書きましたけど、本当は自信なんてありません。
こんな風にnoteに書いたことが、
捉え方によっては間違って伝わってしまい、
間違った方法論が一人歩きするかもしれない怖さもありますし、第一、人の人生背景の全てなど分かるはずもありません。
あるのは学び、観察し、実際に手当てをしてきた経験だけです。
完璧な自信なんて、一生つかない。
この道が絶対正しい、これで絶対治るという保証もない。
それでも結果を出し続けるしかありません。
だけど、仕事を通して、
プライベートで、
わたしを信頼してくれる人たちと
歩む人生は楽しいものでわたしの幸せです。
これがわたしのすこやかな姿です。
この人と結婚したら絶対幸せ、
なんてありません。
今の仕事じゃなくこの仕事をしたら絶対幸せ、そんなものもありません。
都会じゃなく田舎暮らしは絶対幸せ、
それもありません。
大きな決断、やらねばならないことほど
尻込みし、自信がなく、絶対の保証が欲しくなるのかもしれません。
しかしそんなものは最初からなく、
自分と向き合うしかない。
と覚悟を決めることです。
心と身体に矛盾がなく、自然の理に従っていることが、健康に生きること。
本当は健康になる道など、皆さん知っているはず。
それを社会や世間体、親や子、環境のせいにして、誰かになんとかしてもらおうという甘えた考えを捨て、
時に人と協力して
時には孤独に
ただ天心にやりたいことをやっていればいい。
野口晴哉が説いた『全生訓』とは、
「健康に生くることが自然順応の姿」
わたしはお茶は、焙じ茶が好きです。
わたしはわたしの身体、人生が大切です。
皆さんは何が好きで、
何が大切でしょうか?
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#足し算医療からの脱却
#手の感受性
#本物を知る
#ラベルにごまかされない
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