あの歌をうたった日
一歩、外に出てしまえば
世界は大きく広がっているに
二度と同じ時に戻れないと知っているから
慣れ親しんだ場所から去るのは
名残惜しくて
ついそこに留まってしまう
本当は分かっていた
私は変わった
あの日、確かに私は
君と一緒に歩んでいきたかった
その願いを手放せずにいた
だけどもう、
ここに置いていかないといけないね
もう一度ここに訪れることがあったなら
今のこの気持ちさえも
すべて過去になっているのかな
この手を離したくない
それでも、私たちは
同じ春を待つことができないから
そっと、この手を離していくよ
いきものがかり
写真 数井_椎さま