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振り返りの読書メモ

かのユヴァルさんが言うように
もしも全ての始まりが
虚構だったとしたならば

この生にのみ込まれることはない

虚構を土台とする現実のどこに
真実があるというのだろう

現実が存在するのは
それを信じている人がいるから

彼が書くほど、
人は罪深い
生き物だとは正直思わない

罪は絶対的な存在がある時に
存在するものであり

絶対的なものを
信じないものの心には
存在しない

何にとって誰にとって
罪深いか、それがあるだけで
どこまで行っても
主観から逃れられない

そんな気がする

虚構に生きているのに
現実を真実だとみてしまうから
苦しい思いをしているのではないか

神のような高みを目指すことを
否定はしないけれど

目指せば目指すほど
本来の私たちとはかけ離れ
首がしまっていくのではないかと
思ったりする

人は神にはなれないのに

人は、
認知的不協和を
自分と他人に許さない時がある

人間は矛盾を抱える生き物という
前提に立ったなら
それがどれだけの苦しみを生むだろうか

時には命を奪うこともあるほどに

矛盾を苦しむ生き物ではなく
矛盾を愛する生き物になりたい

「どの文化に属する人間も必ず、矛盾する信念を抱き、相容れない価値観に引き裂かれることになる。

これはどの文化にとっても本質的な特徴なので、「認知的不協和」という呼び名さえついている。認知的不協和は人間の心の欠陥と考えられることが多い。だが、じつは必須の長所なのだ。

矛盾する信念や価値観を持てなかったとしたら、人類の文化を打ち立てて維持することはおそらく不可能だっただろう。」

『サピエンス全史(上)
文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史
文明の構造と人類の幸福』
ユヴァル・ノア・ハラリ著

写真 よしよし@老人施設管理者の思考整理さま


1人では読みきれなかったかもしれない
サピエンス全史。
輪読会の仲間に感謝。