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かぼちゃのスープ

寒い季節が近づくと
ダイニングテーブルの上に
かぼちゃのスープが並べられる

椅子にこしかける

ペンダントライトに照らされた
白い器とかぼちゃ色の
コントラストにほっこりとする

かぼちゃと豆乳の
ほんのり甘い香り

みんなが中々揃わないから
おあずけのまま
待っている

冷めちゃうよ

やっとそろったところで
いただきます

スプーンを取り
口に運ぶ

コンソメの深い塩味に
かぼちゃと豆乳の
まるくて甘い味と香りを感じる

熱をいれた豆乳の小さな粒が
少しザラつく

青々としたパセリのアクセントも
大人に近づくにつれて
だんだんと好きになる不思議

母と同じように作るのだけど
いつまでたっても何かが足りない

いつか同じ味をつくれるかな

そんなことを思いながら
かぼちゃのスープをつくる日を
いつにしようかとワクワクしている

そうは言いながら
硬いかぼちゃの皮との戦いが
待っているのだけど

レンチンするか、ハーフサイズを買うか
それが問題だ


写真 schmidさま

かぼちゃをレンチンする度に
なぜか罪悪感を感じる..