見出し画像

赤ちゃんのいない産後休暇~「コウノドリ」を観る・夫婦の考え方の違い~

毎日時間があるので、妊娠中から気になっていたドラマ「コウノドリ」を一気に観ました。
その時の感想を少しだけ書こうかなと思います。
また、観終えた後に旦那と話したことも少し書きたいと思います。


コウノドリは、有名なドラマなので知っている方も多いと思いますがこちらです。アマゾンプライムで観れました。

「コウノドリ」の感想

観終えてみて、「ちょうど良いタイミングで観れた」と思いました。
正直、妊娠中に観ていたらこれからの出産に対して不安になりすぎてしまっていたかもしれません。
また、自分自身も後期流産をしてからいろいろ調べて知ったこともあり、妊娠する前に観るよりもしっかり理解できたり深く共感できることが多かったかなと思います。

どの話も声を出して泣いてしまうほど感動したのですが、特に印象に残った回がいくつかありました。

1つは、臨月間近の妊婦さんが交通事故に遭い、旦那さんが、赤ちゃんとお母さんどちらを助けたいか決断を迫られる話です。

私は時折旦那と、「妊娠中における最悪の場合」について話し合うのですが、旦那はいつも、「子供は欲しいけど、第一に大切なのは私だから、もし母親か赤ちゃんかを選択することがあったら迷わず私を助けることを選択する」と言っています。
しかし、この回を観て本当にそれが旦那の将来にとって最善なのか、時と場合によるなと思いました。
赤ちゃんだけが助かっても、生まれることはゴールではなくスタート。その後も生活は続き、旦那だけで育てていけるのかという問題があります。
私だけ助かる場合には、その後日常生活を送れるほど回復すれば良いですが、意識が戻らなかったりつきっきりで介護が必要になったりしたら、旦那は幸せなのかとても不安になってしまいます。

もしそうなったらどうするかの答えは出ていませんが、これからも旦那と話し合いたいなと思いました。

もう1つ印象に残った回は「不育症」の回です。
3度の流産を繰り返した女性がまた妊娠をしたいと願い、旦那さんがしっかりと寄り添えるように成長していく回です。
不育症の検査をしても原因がわからないことが多いという点も勉強になりました。
また、流産や死産を経験した時に一番身近であり同じく当事者でもある旦那に、どのように接してほしいのか改めて考えなおすきっかけになりました。
「私のほうが辛い」と思ってしまいがちですが、そうとも限らなかったり、辛いの種類が違ったりするかもしれないので、よく話し合いたいなと思います。

夫婦で改めて話し合う

私自身も後期流産から少し日数が経って、直後とは気持ちが変わってきているような気がしたので、旦那と改めて今のお互いの心境について話し合ってみました。

旦那は、後期流産が分かった当日が一番ショックで、気持ちは徐々に回復していて、すでに次の子を前向きに考えていきたいということを話してくれました。
また、「すでに自分は仕事も再開しているし、死産のとき近くで見ていたけれどもやっぱり陣痛の痛みは分からなくて、体のダメージも何もなかった。だから今後も陣痛や生むときの痛み、つわりなどを身をもって実感することはできないし、完全に理解してあげられる日は来ないだろう。」と正直に話してくれました。
だからこそ、今回の出来事を経てまずは私の気持ちと身体を優先したいし、代わってあげられない分、自分にできることは何でもしていきたいと言ってくれました。
 
一方私は、現実を受けいれること自体はできているものの、気持ちにまだ波があり、「早く次の子を授かって、元気に産むぞ!」と前向きになるときもあれば、「健康に産めている周りがうらやましい」「今後同じ仕事に戻れるのか自信がない」「また流産や死産になってしまうんじゃないかな」など、今後のことを考えて不安になる日があります。
身体面でも出血と貧血は少し続いているし、仕事も産後休暇で最低6週間は休まなければいけないため、その間は評価対象外となりボーナスも下がります。何もなければこの半年や1年で昇格できた可能性もあったことを思うと、キャリアも足踏みになったと感じています。
今回の妊娠と後期流産・死産を経て、旦那と比べても明らかに体調もキャリアも状況が変わって、今後のことに対して不安があると話しました。
 
話してみて、2人の心身状態は違っているということが分かりました。
でもそれは悪いことではないと思っています。無理して私が元気に振る舞う必要もないし、旦那が私に引っ張られて落ち込む必要もないのです。
よく話し合って、お互いの心のズレを受け止めて、一緒に歩んでいくのが夫婦なんだろうなと思いました。

私は、歩幅は揃わなくてもよいから、少し先に進んだときは私のことを待っていてほしいと伝えました。
旦那は改めて、いつでも私を第一に考えると伝えてくれました。

夫婦は人生のパートナーですね。

いいなと思ったら応援しよう!