赤ちゃんのいない産後休暇~初めての月命日~
今日は、初めての月命日です。
実際に赤ちゃんが亡くなったとわかった日はもう少し前でしたが、出産した日を命日とすることにしました。
普段から、「記念日」というものに疎い私たち。
結婚記念日ですら、いまだにカレンダーを見ないとあやふやです。
それでも、昨日はなかなか寝付けませんでした。
やっぱり、「なんで私たちの子が亡くなったんだろう」という思いは今も消えません。
この1ヶ月を振り返ると、私たち夫婦はよく頑張ったと思います。
はじめは2人でたくさん泣いて、それから手紙を書いて火葬をしてしっかり弔って、何とか前を向いて過ごしています。
なんだか赤ちゃんに悪いかな?と思いつつも、たくさん遊んで笑って過ごして、次の妊娠に向けた話し合いも進めています。
月並みですが、この出来事があってさらに夫婦の絆が深まったように感じます。
今日は、久しぶりに母子手帳を開きました。
母親が日記のように使う「妊娠中の記録」のページは、妊娠4ヶ月のところで止まっています。
改めて見返すと、妊娠が分かったときの喜びがはじめに書かれていましたが、そのあとは「つわりが辛い・家事も仕事も思い通りにできない」という内容ばかりでした。そのころの、1日中ソファーで横になって「辛い」と嘆きながら、なぜか食べられたランチパックのツナ味を無理やり口にしていた自分を思い出して少しだけ笑ってしまいました。
今は、あの頃のつわりですら懐かしくて幸せなことだったと思えてしまいますし、何なら、産むときのとても辛かった陣痛や処置の痛みすら忘れつつあります。
子孫を繁栄し続けるために、母親の脳には妊娠出産の辛さを忘れるようなプログラミングがされているのでしょうか。
止まっていた「妊娠中の記録」に続けて
「8月20日、出産。○○(赤ちゃんの名前)と名付けた。」と書きました。
詳しいことや感情は書きませんでした。なんとなく、書けませんでした。
これから先も月命日には母子手帳を開き、何かひとことだけでも書き続けていけたら良いなと思っています。
月命日は、毎月我が子のことをしっかり思い出すことにしようと決めました。
何か特別なことをするわけではないですが、
部屋を綺麗にして、お花を供えて、お香を焚いて、エコー写真や動画と母子手帳を見返します。
思い出して、悲しみに暮れたり泣いたりしても良いし、エコー動画で元気に手足を動かす我が子を見てクスっと笑っても良いと思います。
これなら毎月続けられそうです。
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