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赤ちゃんのいない産後休暇~耳鼻科のエコーで涙ぐむ~
この前の水曜日のことです。
突然左の首筋に違和感を感じました。
左下を向くと少しだけ痛みがある。
リンパが腫れている…?
数時間後、少し下の位置にも別のしこりができていることに気づきました。
すぐにネットで検索すると、
「ほとんどの場合は問題ないもの、悪性リンパ腫やガンの転移である可能性がある」
悪性リンパ腫?ガン?どうしよう…
後期流産を経験してから、世間においての「ほとんどの場合は無事」の「ほとんどの場合」に自分が入らないこともあるのだと身をもって痛感しました。
だから最近は自分や周囲の人の健康状態には人一倍敏感になっていると思います。
明日病院で診てもらおうと家の近くの耳鼻科を調べたものの、休診。ほかの耳鼻科も休み。個人クリニックは木曜休みが多いようです。
翌日はしこりを気にしながら過ごし、
金曜日の朝、耳鼻科のオープンと同時に受付を済ませました。
順番は7番目。
待合室には、5歳くらいの男の子を連れたスーツ姿のサラリーマンや、ベビーカーで赤ちゃんを連れたお母さんも。
子供を見るのはあまり辛くなく、
「出勤前に病院に連れてきているのかな、すごいな。」とか、
「あの子、診察室であんなに泣いてたのにもうケロッとしててかわいいな。」とか、そんなことを考えながら待っていました。
子供を見る私の目尻は自然と下がっていて、平和な時間です。
「7番の方どうぞ」
診察室に入り、触診や問診があり、エコーで見てもらうことに。
首筋にエコーをあてられて、診察が続きます。
「これがリンパで、ああ、少し腫れてるね。でも厚さも3ミリくらいだから問題ないと思うよ」
しこりが映ったそのエコー画像には、見覚えがありました。
妊娠検査薬が陽性になって初めて産婦人科に行った時に経腟エコーで見た、胎嚢にそっくりだったのです。
待合室で子供を見ても平気だったのに、急に涙腺が緩んで涙が出そうになりました。こんなところで泣いたら先生も看護師さんも意味が分からないだろうし、私も恥ずかしいので、何とか泣くのをこらえました。
初めて胎嚢を見たときは、嬉しくて泣きそうになったのです。
私の中で新しい命が生きようとしていることが神秘的で感動しました。
私も妊娠できるんだ!と自分の身体に自信が持てた瞬間でもありました。
もう私の赤ちゃんはいないけど、あんなに嬉しい気持ちにさせてくれたこと感謝しなくちゃいけないなと改めて思います。
妊娠期間は、お腹の中の命と向き合えて本当に幸せでした。
ありがたいことに私のしこりは「特に問題のあるものではないだろう」とのことで、抗生物質が処方されて経過観察となりました。
首の小さなしこり、なんだか可愛く思えてしまったけれど、無事に無くなってくれるといいな。