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ケルトの神話―女神と英雄と妖精と


ケルトの神話―女神と英雄と妖精と

 ケルト神話について、初心者向けに、紹介された本です。

 「ケルト神話を知りたいけれど、どこから手を付けていいのかわからない」方は、本書から入るのがいいでしょう(^^)
 有名なケルト神話は、本書で、だいたい知ることができます。

 そのかわり、ケルト神話について、ある程度の知識を持つ方は、本書では、もの足りないでしょう。
 本書は、ケルト神話の入門書です。もっと詳しく知りたい方は、別の本を探すのが良いです。
 二〇一二年現在では、日本語で、ケルト神話について書かれた本が、いくつも出ています。

 なお、ケルト神話の本を読む場合には、注意すべき点があります。

 ケルト神話の固有名詞―神名、人名、地名など―は、日本語に移すのが難しいです。このために、本やウェブサイトにより、さまざまな読み方があります。
 同一人物に対して、まったく違う読み方がされていることが、珍しくありません。

 どの読み方が正しいのかは、専門家の間でも、意見が割れています。

 ケルト神話について、ある程度以上、知ろうと思ったら、この問題は、避けて通れません。
 一つの物語を知るにしても、複数の資料にあたって、固有名詞の確認をしたほうがいいです。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

はじめに――ケルト民族のふしぎ

I 「天地創造神話」のない神話
 地下から来た神々
 国造りを見た男トァンの話

II ダーナ神族の神話
 ダーナの神々
 ダーナ神族と妖精と常若【とこわか】の国
 銀の腕のヌァダとブレス王
 トゥレン三兄弟の試練の旅
 光の神ルーと魔眼バロール
 かゆ好きの神ダグダ
 愛の神オィングスの夢
 蝶になったエーディン
 白鳥になったリールの子
 大地と河の女神――エスニャ、エリウ、ボァーン
 戦いの女神――モリグー、バズヴ、ヴァハ

III アルスター神話
 赤枝の戦士たち【レッド・ブランチ・チャンピオン】
 光の神ルーの子ク・ホリン
 悲しみのディアドラ

IV フィアナ神話
 フィンとフィアナ騎士団
 フィンと知恵の鮭
 フィンと妖精サヴァ
 常若の国【チル・ナ・ノグ】へ行ったオシーン
 妖精にたのまれた戦い
 ディルムッドとグラーニャの恋

あとがき
文庫版あとがき



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