音ヶ関ダイアリー#5 チャーハン
今日は特にネタがないので、数カ月前の話。
その日私は、お米の水分量を間違えて、びしょびしょの米を炊いてしまった。
あまりにびしょびしょなので、追い炊飯をしてみたのだが、効果なし。
私は、どうしたものかと頭を悩ませていると、一つのアイデアを思いついた。
そうだ。
この米をチャーハンにして、水分を飛ばそう。
と。
そうと決まれば善は急げ
フライパンは別の料理に使っていたので、ありあわせの、底が浅い鍋に油をしいて、早速米を投入した。
具材が無かったので、今回は黄金チャーハンだ。
卵を入れ、ヘラを使い、しばらく炒める。
完成だ―――
鍋の中を見てみると、
楕円形の、中華風焼きおにぎりがそこにいた。
私は、底なしに料理が下手なようだ。
まるで、アニメの料理下手なキャラのしでかすような事を、現実でやってのけたのだから。
一応、そこに行きついた過程としては、
取っ手の無い鍋で作っていた為、ヘラを使い、かき混ぜながら炒めたことが原因で、水分を含んだ米と米がひっつきあい、最終的に楕円型になった。
という、非常にロジカルな失敗なのだが、
まさか、自分がここまでとは思っていなかったので、少しショックを受けた。
だがしかし、味が良ければ無問題。
私は、その中華風楕円型焼きおにぎりを皿に移して机に運び、手を合わせた。
どうやって食べれば良いか分からなかったので、箸で一部をつまんだ。
中の水分が飛んでいないように見えたが、気にせず一口。
水分量を間違えた時は、別の方法を試した方がよさそうだ。
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