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コンサートのプログラムが2,000円⁈ 高ーーーッ!

■はじめに

この記事では「なんでまたプログラムが2,000円もするコンサートをやろうと思ったの?」にお答えすべく武蔵ホール副館長の高城が日々なんとなく思ってることや、企画者としてニヤニヤと目論んでいることなどを綴っています。

■「白尾隆 独奏リサイタル」主催者の紹介

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【 武蔵ホールふくかんちょー : 高城 いずみ 】
埼玉県飯能市出身。片道2kmの田舎道をリコーダーを吹きながら小学校に通う。中学校で吹奏楽部入学をきっかけにフルートを始め、楽譜もたいして読めぬまま気合で武蔵野音楽大学へ入学。卒業後渡欧し、人種の渦パリで もまれにもまれて何かが開花。帰国後は積極的に室内楽コンサートやプロアマ混合のコンサートなど数多く企画。これまでの活動が認められ、現在NPO法人音降りそそぐ武蔵ホール副代表理事。愛称はひらがなで「ふくかんちょー」。ポンコツ感と愛嬌がある呼び名でお気に入り。
レッスンや演奏活動、コンサート企画からプロデュース、フライヤーデザイン、動画制作など活動は多岐に渡る。

音楽の素晴らしさと人間の面白さを教えてくれた白尾師匠のリサイタル権を強引に獲得し、第一回のリサイタル成功を糧に第二回をwithコロナ仕様に進化させた形で開催予定です。学生時代の仲間や職場の上司までをも派手に巻き込みながら「奏者と主催者と観客と会場」の全員が幸せなイベント開催を常に模索しています。

■なんで今有料プログラム?

結論から言ってしまうと、完全に個人的な趣味です!すみません!
昔から映画館で売っているパンフレットが大好きで、旅先でのお土産No.1はポストカードで、幼少期はチョキチョキ博士と言われるほどひたすら紙を切って収集する…そんな私の「癖(ヘキ)」であります。

映画のパンフレットや旅先のポストカードって、その表面に印刷された文字や写真、手触りなんかも含めて、私にとって思い出の起動スイッチみたいな部分があるんです。何年か後にふと手に取ってニヤニヤする…みたいな。それがコンサートでも再現できないかなぁ~といつもボンヤリ思っていたのです。
そんな思い出の起動スイッチ、一緒に形にしてくれるデザイナーさんに出会ってしまったのだから、まずは自腹で形にしてしまおう!と言うのが今回のプログラムでございます。

ていねいにていねいに育てる野菜には色んな思いや時間(コスト)がかかります。土を耕して種をまいて、雑草を手で取りながら、どんな芽が出るのかどんな花が咲くのか、はたまた咲かなくたって可愛いよね、なんて話かけながら制作しています。そんな風に、わくわくしながらかける時間や柔らかなこだわり(コスト)を丸っと含めて楽しんでくださる方に届けられたらいいな、と思ってこの値段設定なんです。

「白尾さんのコンサートが形になって部屋の片隅に残ったら…それで何年かあとにふと手に取った感触で想い出、想い音が溢れたら、なんて嬉しいんだろう。」
何でも自由に選んで買うことができる今だからこそ、音と同じくらい大切にできるものをコンサートの一部として作っていきたいと思います。

■おもしろデザイナー進藤氏との出会い

私が留学から帰国して間もない頃、「音の葉」というコンサート企画に出演させていただいた時に出会いました。
この「音の葉」というコンサート企画、完全に進藤さんの本気の遊び場なんです。遊び場、なんていうとふざけているように聞こえてしまうかもしれませんが、演奏者も企画人もお客さんまで本気も本気。
そんな場で肩ひじ張らずに思いっきり自由に遊んでいて、「デザインってこういうことか!」と唸ってしまうようなプログラムの数々を生み出しておられました。(音の葉企画で作られたプログラムのいくつかをご覧ください。)

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「コンサートの一部として全体をデザインする紙プログラム」
手に取ってみると、決して多くは語らない小さなプログラム。
いいなぁ、こういうの。

■自由な選択ができるようになったコンサート

コンサートなどの「生もの」は、すっかりオンラインに移行されつつあります。良い時代だなぁと思いつつ、もっと楽しくできるんじゃないか…といつも思っています。
画面を通して見聞きするけど、確かに「今」繋がっている感触が欲しくて紙のプログラムにこだわったのかもしれません。少しお金はかかっちゃうけど、やっぱりオフラインの生き物だものね。えへへ。

物の価値やお金の価値、生き方、食べ方、聞き方…本当に人それぞれです。
コンサートの料金だって、人によって色々でいいんじゃないかしら?と思っていたので、金額も無料~選べるようにしてみました。
「今日の100円は未来の1ユーロだ!」と100円のお菓子を我慢して必死に留学資金を貯めていた時の私だったら、きっと無料で聞きたかっただろうし、推し(応援したい対象)へ貢ぎがちなお年頃の今なら会場チケットとグッズを合わせて買うだろうし…。そんな風に様々な年代や環境による価値観の違いにも、ゆる~く寄り添えたらなと思っています。

■まとめとコンサート情報

コンサートの聴き方、金額、ギフト(差し入れ)、遊び方(グッズ)など、白尾さんが(渋々)承諾してくれる範囲で「自分に合ったサイズで楽しめるコンサート」を目指して、楽しく取り組んでいます。
ご参加くださる皆様も、是非コンサート当日までお付き合いいただけたらと思います。

【白尾隆 フルート独奏リサイタル】
2020/12/13(日) 14:00~ 
オンライン生配信 ←クリックでYouTubeへ

プログラムやグッズ、投げ銭チケットは
コチラをクリックして販売サイトを覗いてみてください。

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